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生活チープサイド

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理由のない殺戮

姉の誕生日。
せっかくだからと飲みに誘うけれど、残業があるとのことで誕生会は延期。
帰って、使わなくなったPCを義母に送るためぴかぴかに磨き上げて再インストール。

***

夕方、窓を開けていたらスズメガが入ってきた。
蛍光灯に体当たりする、直線的な飛び方。
当然逃がそうと思ったら、部長指示で新入社員君が殺虫剤を持ってきてしまったのでびっくりする。 あわてて膝かけを振り回し、捕獲して逃がす。

偽善的な考えだとは重々承知だけれど、こういう意味のない殺戮は好きじゃない。
蚊が腕を刺したから殺す。
ゴキブリは家が不衛生になるから殺す。
農家の人なら、害虫は作物に害をなすから殺す。
牛を豚を鶏を魚を、食べるために殺す。

そういう「理由」のある殺しでなくて、ただ「部屋に入ってきたから殺す」というのは、あまりに偏狭にすぎないだろうか。
それだけの自然がまだ身辺にあることを喜ぶより先、異物として排除するのは。

こういう思考が、甘っちょろい、センチメンタルな、偽善的で感傷にすぎないオンナノコ思考だというのはよくわかってる。
でも、私は、スズメガのよく伸びる舌を知ってる。
前を向いた複眼も、ホバリングの見事さも知ってる。

もし殺すなら、手で殺すべきだ。
私はゴキブリも、なるべくなら手で殺す。
トイレットペーパーを手に巻いて、垂直に叩き潰す。
1秒以下の速さで、たぶんどんな殺し方より苦しみは少ないはずだ。

命を奪うことを、おろそかにしたくない。
殺した重みは、ちゃんと自分で引き受けたい。
そうやって、偽善にまみれて生きている。
by sima-r | 2008-10-11 02:20 | Days

ROCK ME BABY

夢の中で音楽を聴いていたみたいで、朝目が覚めたら「ROCK ME BABY」が頭の中を鳴り響いていました。
なので本日は一日、清志郎ディ。
ひさびさに聴いたアルバム「GOD」、「KING」、「夢助」。
ほんとに、大好きだなあ。
どの曲もすごいかっこいい。そして泣ける。
「春の嵐」を聴きながら、闘病中の忌野清志郎さんを思い、そして今ハードな状況にある姉を思いました。

  僕は待っているよ もう一度会える日を
  君を待っているよ もう一度会える日を
  
  辛い辛いその涙も いつか力に変わるだろう
  とびきりの笑顔溢れ きっとここに戻ってくる

どうか、今ある状況の中で最良のことにつながりますよう。

**

この間買った、「音楽と人」のクロマニヨンズ特集、よかったです。
コビーとカツジの単独インタビューまであるなんて貴重すぎる!
やっぱ、リズム隊が支えてこそのクロマニヨンズだなあ、と改めて思いました。
そして、10/15発売の新アルバム「FIRE AGE」、やっぱり「エイトビート」「スピードとナイフ」以外は、むっちゃくちゃな曲ばかりなのだろうな・・・と思わせるインタビュー内容でした。
楽しみのような不安なような・・・。
「ニャオニャオニャー」、ほんとどんな曲なのか心配。

そしてメーラーの移行作業ですが、難航しております。
保存形式が違うとか言われても。
これからちょっと頑張ってきます~。
by sima-r | 2008-10-09 20:54 | クロマニヨンズ!

金木犀の匂い

町じゅうが金木犀の匂い。
最近は仕事中も窓を開けているので、さわがしい国道の音に混じってなつかしい匂いがする。

実家には、その界隈でいちばん大きな金木犀があった。
狭い敷地に根を張ったそれは道路を半分くらい覆ってしまうくらいで、ご近所には迷惑だったと思う。
それでも、子どもの頃から、秋といえばこの匂いだ。
犬小屋の上に降り積もる、オレンジ色の小さい花。
土の上をみっしり覆ったそれを集めて小さいビンに入れ、水を入れて香水にした子どもの頃。
当時まだ恋人だった夫が転勤したとき、金木犀のない町だったそこまで、家の金木犀の枝を折って持っていったこと。

匂いは目に見えないのに、いろんなことを思い出させる。
言葉みたいに人をだまさない、ぼんやりした感情まるごとがよみがえる。
魚を焼く匂い、祖母の家の仏間の匂い、父の愛飲していた煙草、濡れた犬の背中の匂い。
アゲハの幼虫の角、陽のあたる畑道、錆びた鉄棒と手のひらの汗、プールの塩素。
一瞬で、言葉にならない記憶がかたまりで戻る。

朝、同じマンションの人と通路ではちあわせて、「いい匂いですね」と言い合う。
それもいつか思い出になる。
by sima-r | 2008-10-09 20:32 | Days

Vista引越し準備

自宅PCをビスタに乗り換えるため、引越し作業をしています。
大きな問題が一つ。
愛用のメーラーのAL mailがVista対応していないため、なんとかWindowsメールにねじこむか、メーラーを変更しなければなりません。
(AL mailを無理やり使う裏技もあるようですが、なんだか難しそうなのです・・・)
ああ、AL mail・・・。
軽くてシンプルで単純で、大好きだったのにな~。

佐野洋子『右の心臓』読了。
赤裸々すぎる文章で、読んでいてひりひり痛い。
この人って、こんなにすべて記憶していて生き苦しくないのだろうか。
兄のヒサシの死と火葬のシーンは、痛すぎてページを正視できないほど。

気分を変えるため、AKIRAさんの『COTTON100%』も読破。
知ってる人だというのをすっかり忘れて読みふけられる、楽しい小説?でした。
どこまで本当なんだろうな~。

さて、それではまたしばらくPCバックアップの旅に出ます。
by sima-r | 2008-10-07 22:09 | Days

AKIRAセルフストーリーオペラ「Traveling man」

日曜日。
朝(というか昼)起きて、夫提案によりAKIRAさんのセルフストーリーオペラを見に南宇都宮へ。
AKIRAさんが始めた「セルフストーリーオペラ」とは、ある人が自分の人生を語り、そこにAKIRAさんが歌をかぶせていくというものなのだけれど、これは、本当にスリリングで面白い表現方法なのでした。
8/10の脳性まひブラザーズ(略してノーブラ)のセルフストーリーオペラを見たのだけれど、これは本当に本当に素晴らしかった!
障害を持って生まれ、そしてそれを「笑い」という武器にしているノーブラの二人の生き方は、ほんとにかっこよかった。
ありとあらゆる人には、それぞれの物語があって、みんなその人生を精一杯!生きているのだなあ~。
このとき、母が亡くなって10日しかたっていなくて呆然としていた私に、ノーブラのDAIGOさんは「落ち込むこともある、人生だもの」と言ってくれて、それは私がその後どーんと落ち込んだときに何度も思い出す言葉になりました。
(ノーブラのオペラは、今度の10/12にもやるそうです。
私は3連休に用事があるので行けないのですが、お暇な方は見逃せないですよ~!)

今回のAKIRAさんのオペラは、AKIRAさんが自分で自身の人生を語るというものでした。
正直言うと、私はいま母のことを思い出すと後悔でのたうちまわりたくなる時期に突入しているので、AKIRAさんのセルフストーリーを見てしまうのは怖い思いがありました。
だって、「Life is beautiful」とか、絶対正気で聴けない。
AKIRAさんのお母さんのガンの闘病の思い出を歌ったこの歌は、ものすごくいい曲だけれど、母と重なる部分が多すぎて痛い。
それでも、結論から言うと。
行ってよかった。
聴けて、本当によかった。

オペラは南宇都宮のギャラリー悠日で行われたのだけど、ここではいまAKIRAさんがヨーロッパ時代に描いた油絵も27日まで展示されています。
開場が17時からなのに15時半に我々は着いてしまい、でもせっかくなので入ると、AKIRAさんはめちゃめちゃリハの最中でした。
AKIRAさんは、ものすごく!集中している感じでした。
こ、声かけにくい~。
でも、その後おずおずと声をかける我々を、AKIRAさんはハグで歓迎してくれました。

油絵は、薄暗いギャラリーの中ですごい存在感でした。
もう、絶対リビングに似合わない感じ。 寝室に飾ったら夢に出そう。
AKIRAさんって、ほんとのほんとに画家だったんだな~。
私は「妄想ビーチ」という絵がとても好きなので、じっくりと眺めました。
何度見ても好き。
恍惚とした女の人の顔も体も、きれいなようでちょっと怖い背景も。
これはこの間のネアリカ・アートディでも特別展示されていましたが、薄暗いギャラリーで見るとまた違う味わいでした。
思ったのだけど、AKIRAさんは女の人と男の人の絵では、女の人のほうが気合いが入っている気がする。
やっぱりAKIRAさんが男だから?

開場をすぎ、人がたくさん集まってきました。
当初出ていた椅子じゃ足りなくなり、追加で椅子が並べられるほどでした。
AKIRAさんは最初に簡単にセルフストーリーオペラの説明をして、そして始まりました、「Traveling man」。

私はAKIRAさんの歌を全部聴いたことがないので、知らない曲は新鮮に、知っている曲は嬉しく聴きました。
1曲目の「Traveling man」は、AKIRAさんの放浪時代のことを歌った歌で、まさに自伝オペラの幕開けにふさわしい1曲でした。
2曲目の「おさない瞳」というのも初聴きだったのですが、泣けた!
これは、母親から見た子供の曲だったから。
「この世からいなくなるとき」というような意の歌詞(たぶん)のところで、AKIRAさんがこちらを見てくれた気がしました。

「ミタクオヤシン」は、聴くたびにAKIRAさんと母宅へ向かって歩いていたときのことを思い出します。
私はそのとき、母の詩集の表紙がどうしても決まらなくて、AKIRAさんとタクシーでホスピスから母宅へ行き、ネットでAKIRAさんの絵を選びに行ったのでした。
AKIRAさんは、私が「最近、なんかものすごく花がきれいに感じるんですよ」と言ったら、「それは、花がるいのことをきれいだと思っているってことなんだよ」と教えてくれました。
インディアンの教え、ミタクオヤシン。
花を美しいと思えば、花もまた自分を美しいと思っている。
樹にキスをすれば、樹もまたキスを返してくれている。
この考え方って、ものすごくいいなあと思う。
身の回りのあらゆるものに、敬意が自然に生まれてくる。
すべてが双方向性で、つながっているのだな、と思える。

オペラは、AKIRAさんの独白と歌をかわるがわる繰り返して進み、そして、AKIRAさんのお父さんが49年前に撮影した、AKIRAさんの生まれたときの映像が映し出されました。
そして、聴きおぼえのあるイントロ。
あ、まずい、と思ったら、「Life is beautiful」が。

映像は白黒で、古い映画みたいに途切れながら無音だった。
小さい小さい赤ちゃんのAKIRAさん。
産湯に入れるお母さんの白い手。
それを撮っている、姿の見えないお父さん。

うわあ、こういうシーンでこの曲を歌うのか!と思った。
私はAKIRAさんの本を読んでいません。
だから、AKIRAさんの家族がどんな風に壊れ、そして再生したのか、詳しくは知りません。
でも、母親のガンを期に家族が再生する、それを生々しく体験したばかりの私には、この曲はほんとに他人事じゃなかった。
キーワードが重なりすぎる。
かき氷、蝉時雨、あっというまだった、この白く光るような夏。

気づいたら泣いていて、私は絶対AKIRAさんの顔を見るもんかと思った。
泣こうと思ったわけじゃない、むしろ嫌だからかまえていたのに、あの映像と歌でやられた。
ほっぺたがびしょびしょになるくらい泣かされてしまった、ちくしょー。

でも、なんだか泣いたらすっきりしました。
この夏起こったいろいろなこと。
私は、いまやよくおぼえていないけど、なんだかとても頑張った気がします。
今の私は、これまでの自分の親不孝ぶりを思うと後悔ではちきれそうで、でもやはりそれとは別に母に腹がたったりもしていて、とても複雑な気持ちでいます。
でも、あのとき、たしかに家族は再生していた。
母と、姉と3人で、何か大きなことを成し遂げた。
それを、しばらくぶりに思い出しました。

最後の曲は「家族」。
「Life is beautiful」で涙は出尽くしていたので、しみじみと聴きました。
アンコールは、新曲の「三階なんとかコオロギ」じゃなくて「サンガイジュウネコラギ」。
そして明るい「なんくるないさ」。
みんなで「オイ!」とか声をかけるのとか、とても楽しかったです。

時間にして、正味1時間半。
49年の人生をコンパクトにまとめなくてはならなかったためか、独白部分が少し短いようにも感じました。
もっとたくさんエピソードを聴きたかったなあ~。
たくさん思い出の引出しがあるくせに~、と思い、いやそれは本で読めということかしらと思い、本を買い求める我々。
AKIRAさんは、サインに加えてとてもいい言葉を書いてくれました。
2冊買ったので2冊ぶん。
「君の流した涙がまなざしを深くする」
「間違いなんて存在しない」。

この夏の経験を通して、私が何度も思ったこと。
それは「無駄なことは何ひとつない」ということ。
全部が、ちゃんとゴールに、未来につながっている。
AKIRAさんは、そういうことをもうずっと前からわかっている人なのだな~。
by sima-r | 2008-10-06 22:13 | Days

実家方面へ

実家方面で用事。
気重な仕事だったのだけど、夫がつきあってくれたおかげでとても助かりました。
一人で頑張らないと、と思って初め同行を断ったら、「一緒の方が楽しいじゃん」と言ってくれるスペシャルハズバンド…。

実家近くで、ついでに思い出の場所めぐり。
犬の散歩でよく行った畑道なんて、ぜんぜん変わっていませんでした。
私はこの土地で生まれ、育ち、そしてもう二度とここに住むことはない。
なんだか、いろんな感慨がありました。

母のことからものすごく逃げたい自分と、ものすごく母について語りたい自分の間で葛藤しています。
同じように、親を亡くした人と話したいなあと思います。
でも、痛みは人それぞれだから、なかなかチャンスがあっても話せない私。
難しいな…。
やっぱりこうやって一人で薄れていくのを待つしかないのだなあ。

写真は、実家近くの畑道。
ここを母と犬と歩いたことを思い出しました。

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by sima-r | 2008-10-05 00:31 | Days

「自分らしい」とは

三浦しをん『格闘するものに○』を読む。
読もうと思ったのは、心の兄であるYさんから、私が三浦しをんとイメージがかぶる、『格闘するものに○』を読むといいと言われたからで、ウフフ、Yさんの中での私像ってどんなの?と興味を引かれたからだった。

しかし、読んでみたら、主人公、まんがオタクじゃん…。
がっくり。
でも、出てくるまんがの出典がしっかり全部わかってしまう私。
「友達とは人間に対する最高の尊称」というフレーズとか、ヘミングウェイの『海流の中の島々』が出てくる某まんがとか。(わかった方、あなたも仲間です!)

そして、人から見た自分像って面白いなあと思った。
「るいちゃんらしい」と友達に言われるものは、自分では少女っぽく思える。
「○○さんらしい」と同僚に言われるものは、実際よりは男っぽく感じる。
要は、どの部分で人と相対しているかなのだなあと思う。
丸のままの自分でいられることなどないから、どの自分が嘘ということではなくて。
そしてつまりYさんの前では、私はオタクなのであろう…。
by sima-r | 2008-10-03 20:08 | Days

文章を書くこと

ひさびさに、昔やっていたサイト(いまや更新パスワードを忘れて放置状態)の自分の日記を読み返した。
2001年からの日記だから、書いていることが若くて赤面。
それでも、今となってはすっかり忘れているようなことを思い出したし、当時悩んでいたことがいつのまにか克服されていたりして、時間はちゃんと流れているのだなあと思った。
当時は一人暮らしを始めたばかりで、なんだかすごく気負っていたと思う。
文章を書くことに対しても、「うまく書こう」「コラムっぽく書こう」と思いすぎていたな~。
あの頃と今の大きな違いは、人と自分を比べなくなったことかもしれない。

村上春樹のサイトの過去ログを読んでいたら、村上春樹が文章を書くことについてとてもいいことを書いていた。
備忘録として無断転載。

「文章というのは、書いている人間に、遅かれ早かれそのままはねかえってくるものです。人は文章を書くことによって、文章を書くことをとおして、ものを考え、抽象的な体験をし、成長していくものだと僕は思っています。よく考え、よく体験し、よく成長するためには、善き文章を書くことが必要になってきます。他人を無意味に斬るような文章は、そのまま自分の身体や精神をも無意味に斬ります。」

この、「文章を書くことで抽象的な体験をする」という考えに、なるほど!と思った。
by sima-r | 2008-10-02 20:01 | Days

すべて見届けたい

今日はひたすらExcel仕事。
ここ数日、姉がきつそうなので心配。
どうすればいいのか迷う。
とてももどかしい。
ほんとに、どうしたらいいんだろう?

***

帰ると、友人Y川から同人詩誌が届いていた。
とてもいい手紙、そして中の詩は私のために書いてくれたという。
読んで、Y川が私をちゃんとわかっていてくれたことにじんとする。

大学病院に泊まり込んでいたころ、Y川とジェニーが二人で来てくれたこと。
そのときの、何もかもを思い出せる。
空気の匂いや、窓からさす光まで。
騒がしいナースステーション、あの薄暗くてぼろいロビーで、二人は並んで腰かけていた。
Y川の花かごとお菓子、ジェニーの奇跡の花と、手作りのいりどりとセロリのきんぴら。
思い出すと泣ける。
私はほんとうに、いろんな人に助けられたのだなあ。

Y川は、私がすべてを見届けたいと思っていることをちゃんとわかってくれていた。
私は幼くてバカではあるが、自分をとりまくすべてのものを見届けたいのだ。
見届けて、おぼえておきたい。
自分のバカさも、弱さも、逃げも甘えも、家族や友人達がしてくれたことも。
by sima-r | 2008-10-01 19:42 | Days


るい 33歳女子。
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今日のピースケ
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