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生活チープサイド

カテゴリ:Mother( 102 )

悲しみたい

私は、まだ悲しみたいんだと思う。
親を亡くした人と話して、その人がその悲しみから立ち直っていくのを見ると、なんだか取り残された気がする。
焦ってしまう。
早く私もその人たちみたいにならなきゃって、できない自分がすごくバカでダメに思える。

今やりたいこと。
母と、この夏のことを話したい。
思い出話として「ほんと大変だったよね~」とか言って話したい。
たくさん、たくさん、大変だったことを話して、そして褒めてもらいたい。
るいは本当に頼りになった、って母は言ってくれるだろうか。

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by sima-r | 2008-12-03 22:36 | Mother

おばあさんのバラード(詩集販売のおしらせ)

現代詩手帖12月号「現代詩年鑑2009」に、母 梅田智江(うめださとえ)の詩「おばあさんのバラード」が掲載されました。
母が、立川の風呂なし安アパートで、50歳すぎて一人暮らしをしていたときの作品です。

母は、旅が好きでした。
旅に出ると何ヶ月も帰らなかったので、大学生だった私は、その間に母のアパートを借りて一人暮らしまがいの生活をしたことがあります。
カンカン音の鳴る鉄の階段、二層式の古い洗濯機。
置いてある家具は、本棚と机と小さな棚くらいのものだったのに、母は不思議にそこを心地よい空間にしていました。
窓の正面には、それはそれは大きなイチョウの木。
「おばあさんのバラード」の舞台となった「梅の湯」という銭湯にもよく行きました。
昔ながらの番台、そして、母の詩にあるとおり、「ぽっかりとした青空のような」おばあさんたち。
母の立川時代の詩を読むと、あの部屋の空気や、街の風景をはっきりと思い出します。

そういえば、あの立川の部屋で暮らした数カ月の間に、スズメのヒナを拾ったことがありました。
数日しか生きられなかったそのヒナを、私はあの部屋で看取ったのでした。
仰向いて、喘ぐようにしていた細いくちばしが、ある瞬間に大きく開き、そのままスイッチが切れたように、ゆっくりと閉じました。
初めて見た、温かい血の通う生き物の、魂が肉体を離れる瞬間でした。
不思議に、哀れとは感じませんでした。
なぜだか、とてもきれいなものが通りすぎたような感覚がありました。
私はしばらくその子を眺め、そして窓の外の大イチョウの木の根元に埋めました。
あれから10年と少したち、私が人生二度目に魂がその身体を離れるのを見ることになったのは、部屋の持ち主だった母だったのでした。
あの夏の朝、母のもとを訪れたそれはやはりとても清らかで、静かな光に照らされているようでした。


 おばあさん
 おばあさん

 あたし
 おばあさんたちといると安らか
 何もかも手放したような
 ぽっかりと青空だけが広がっているような <「おばあさんのバラード」より>


***

「おばあさんのバラード」は、母の死の3日前に完成した7冊目の詩集、『梅田智江詩集』に掲載されています。
定価1800円、税、送料込で2000円で販売しています。
興味をもたれた方は下記までご連絡ください。
simanekohena@yahoo.co.jp

また、母の第5詩集の『変容記』についても、まだほんの少しだけ残部があります。
『変容記』は定価2400円+税・送料込で2600円で販売いたします。
(残部が手元にない場合もあるので、お届けには少々お時間をください)


母の遺した言葉が、どうかあなたの心に届きますように。
by sima-r | 2008-12-01 22:39 | Mother

会いたい

今日も残業。
夫はまだ帰らないので、一人で飲みながら懐かしい歌を聴く。

最近、うまく自分を取り戻せていないと思う。
私って、どんな人間だった?
何が好きで、何が得意で、何が嫌いだったのか。
そういうのがよくわからなくなってる。
えーと、私の名前はなんだったのだっけ?
私に、価値なんてあったんだっけ?

今からひどいことを書く。

親の死は、多くの人が経験することだと思うけれど、
私は、どうしても、そのダメージから早く立ち直れる人の方がえらいと思ってしまう。
いつまでも立ち止まって歩き出せない自分を、だめだと思ってしまう。
自分を責めたり、やはり腹を立てたり。
そのくりかえしには、はっきりいってもう飽き飽きだ。
早く、通常の自分に戻りたい、
でも、「通常」ってなんだったっけ?
私は何が好きだった? 何が嫌いで、何で安心して、誰が助けてくれた?
そういうのが、いまよくわからなくなってる。

会いたい、と思う。
今、この私で、母に会いたい。
私はずいぶん成長した、
本もたくさん読んだ、
音楽も聴いてる、
いろんな人に会った、
それなりに世慣れ、
一人でも生きられるようになった。
この自分自身で、いま母と話すことができたらよかったのに。

こういう思いは、いつになったら果てがあるのだろう。
歩き出そう、と言われ、歩けない自分を羞じる。

なつかしい歌を何度も聴く。
「seventy」にさえ達しなかった母。


by sima-r | 2008-11-29 00:21 | Mother

平等じゃない

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2008年、母からの年賀状。
2008年の目標は「健康第一」と書かれていた。
時間は平等じゃない。
by sima-r | 2008-11-24 21:57 | Mother

そして春を待つ

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半年前、花ざかりだった桜のつぼみたち。
by sima-r | 2008-11-23 01:57 | Mother

めぐる季節

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夕暮れは秋に似ている。
by sima-r | 2008-11-23 01:57 | Mother

母の窓

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私しかいないその家で。
by sima-r | 2008-11-23 01:37 | Mother

君に幸あれ

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この冬が、あまり寒くないといい。
by sima-r | 2008-11-23 01:28 | Mother

秋が来てしまった

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花の季節で、時の流れを知る。
by sima-r | 2008-11-23 01:24 | Mother

そのとき空は

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すべて終わって、見上げた空。
by sima-r | 2008-11-22 23:15 | Mother


るい 33歳女子。
<家族> 
夫 (スペハズ)
息子(ピースケ)
猫 (おひげ)
今日のピースケ
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