生活チープサイド
2011-10-09T12:11:24+09:00
sima-r
日々思うこと。
Excite Blog
産まれました!!
http://cheapside.exblog.jp/15809489/
2011-10-09T11:23:00+09:00
2011-10-09T12:11:24+09:00
2011-10-09T11:23:43+09:00
sima-r
Days
3114グラムの女の子を出産しました。
6時すぎに陣痛が始まって、あっという間の出産!
あまりに進行が早かったので出血が多くなり貧血はありますが、母子ともに元気です。
入院中、励ましてくれた方、祈ってくれてた方、本当にありがとう。
ようやく、家族そろって暮らすことができます。
本当に本当によかった〜!!
今は、貧血で朝からトイレで倒れてしまったり、後陣痛がひどくて辛いですが、なんとか早く回復したいです。
退院は10/12の水曜日の予定です。
8/12から入院しているので、ちょうど2ヶ月!!
家では、夫が部屋を本格的に模様替えしてくれたようです。
さあ、家族がそろうのもほんとにあとちょっとです。
産まれたての娘を分娩台で抱っこさせてもらって、言いたかった言葉をたくさん言いました。
えらかったね、よく頑張ったねって。
ありがとうねって。
そして、これはピースケにもいつも言ってること。
「外の世界は、楽しいぞう!!」
辛いことがあっても、悲しくてワンワン泣く日が続いても、生きてるかぎり楽しいことはちゃんと来る。
どうか、それだけは、この子もピースケも、私の大事な人たちがみんな、忘れないでいてくれますように。
本当に本当に、産まれてきてくれてありがとう。
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ピースケとの面会
http://cheapside.exblog.jp/15675650/
2011-10-01T22:24:34+09:00
2011-10-01T22:24:33+09:00
2011-10-01T22:24:33+09:00
sima-r
未分類
ついに臨月に突入しました。
まさかこんなにもってくれるだなんて、入院当初は思ってもいませんでした。
入院したのは8月12日、51日前のことです。
赤ちゃんは2480グラム。
肺も完成したので、もう呼吸器をつけることはないと思います。
来週土曜に37週になったら、もう正規産。
産まれても大丈夫な週数です。
体重や状態にもよるけれど、一緒に退院して家に帰れるのも夢ではなくなりました。
ほんとに、ほんとに長かった・・・!!
導尿の管をつけて動けなかった日々。
寝たまま食事するせいで胃酸が逆流して喉が焼けてしまって、ずっとしわがれたままの声。
何よりも、ピースケに会えないのがいちばん辛かったです。
泣いて泣いてご飯も食べられず、痩せたりもしました。
ほんとに、長かったなあ〜。
今日は50日ぶりにピースケに会うことができました。
最初は恥ずかしがって、お父ちゃんの足に隠れて顔を見せないピースケ。
絵本を読んだり、面談室のクルクル回る椅子に乗って遊んだり。
ほんとに、ほんとに、蘇った〜!
他愛のない時間かもしれないけれど、入院中それがどんなに恋しかったことか!
先生によると、来週になったら点滴を減らしていき、水曜で全部切るとのことです。
そこで産まれなかったら37週まで待って退院するか、誘発分娩で産んで帰るか 、と言われて、ものすごく迷いました。
ほんとは、家に帰りたい。
ピースケの最後の一人っ子生活を、いっぱい甘えさせてすごしたい。
だけど、病院までは遠いのです。
タクシーで最速でも1時間。
陣痛は時間を選んではくれないから、もし台風のときだったら?渋滞に捕まったら?タクシーの中で産まれてしまったら?
二人目のお産は早いと言うし、すでに子宮口も3センチ開いているし。
いろいろ考えたけれど、37週が来ても産まれていなかったら、誘発分娩をすることにしました。
いちばん大事なのは、赤ちゃんの安全だから。
ピースケに、大きくなったおなかを見せました。
赤ちゃんと一緒に帰るからね、と何度も言いました。
わかってくれたかな・・・。
おなかを見て「イーノ」と断っていたけど・・・。
あと、長くても二週間。
やっと、やっと家に帰れる。
赤ちゃんと帰れる。
夫とピースケと猫のおひげの待つ家。
ほんとに、あともうひと頑張り。
頑張るぞ〜!!
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古坂のやつめ
http://cheapside.exblog.jp/15569363/
2011-09-24T12:33:08+09:00
2011-09-24T12:33:10+09:00
2011-09-24T12:33:10+09:00
sima-r
未分類
先生は若くて一見とっつきやすい感じなのだけど、いつも結論しか言わないので、何か聞くときいつもちょっと怖い。
以前、大出血後でいちばん精神的に参っていたときに、子宮頸管7ミリでどれくらいもつものなのか?と聞いたら、「今すぐ産まれてもおかしくないですね!」と一言だけ言って部屋を出て行ってしまって、ショックで大泣きしてしまった。
たしかにその通りなのだろうけど、「今すぐ産まれてもおかしくない長さだけど、もつ人もいますよ」とか、ちょっとくらい夢を持たせてくれてもいいのになあ。
今回も、「週末に子供に会えますか?」と聞いたら、「無理ですね!」と一言だけ言って出ていってしまい、なぜ無理なのか理由もわからずに夢を打ち砕かれ大泣きした私・・・。
絶対先生のせいだ〜!
同じチームの上の先生は、年配で人間的にも余裕がある感じで、同じことを言うにもきちんと理由を説明して納得させてくれるので、これからは上の先生に聞こう・・・。
大学病院も会社みたいなものだから、直属の上司をすっ飛ばしてさらに上の上司に報告するのは悪いだろうと遠慮していた私が甘かった。
今日、仲良しの看護師さんが担当になってくれた。
一昨日昨日と勤務が入っていなかった彼女は、寮で同僚に「今日ルイさんが落ち込んじゃってたんだよ」と聞いて心配して、今日はわざわざ担当を志願してくれたそうだ。
いい子だなあ〜。
でも、噂になってたなんて恥ずかしい〜。
その看護師さんに、「先生の言い方がまずかった気がする」と言ってみたら、「わかります〜!あたしたちもK先生に電話するときは、いきなり切られたりして怖いからビクビクなんですよ〜!」と言っていてほっとした。
よかった〜、私だけじゃなかったんだ〜。
そう、ほんと、いつ斬られるかわからないあの感じ・・・。
油断してると突然袈裟懸けにバッサリ斬られるあの感じ・・・。
ちなみに先生は、タレントで言うと古坂大魔王に似ています。
軽薄そうで一見気さくな感じなのに、目が全然笑っていないところがそっくり!
これからは先生を見ても「古坂」と思って、もう斬られないように気をつけようと思います。
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流れのままにゆく
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2011-09-23T13:17:37+09:00
2011-09-23T13:17:40+09:00
2011-09-23T13:17:40+09:00
sima-r
未分類
喜怒哀楽が薄くなって、ぼんやりとしている。
今までずっと頑張ってきた。
赤ちゃんをなんとか大きくしたい。
ピースケと一目でいいから会いたい。
でも今は、頑張る気持ちがなくなってしまった。
ずっと張りつめてた糸が切れたみたい。
ぼんやりと、天井やシーツのしわを見ている。
前に、何もかも赤ちゃんにあげようとしているのに、感情だけはうまくいかないと書いた。
ひょっとしたら、これであげられたのかな。
赤ちゃんに、最後のひとつまであげられたのかな。
もう私は頑張らない。
流れのままにゆく。
流れの向きは、もう変え終わったから。
赤ちゃんと一緒に、これから何があっても、穏やかな気持ちで流れに乗って行こう。
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http://cheapside.exblog.jp/15542521/
2011-09-22T16:03:59+09:00
2011-09-22T16:04:00+09:00
2011-09-22T16:04:00+09:00
sima-r
未分類
どれだけ自分が、明後日ピースケに会えると思っていたことを心の支えにしていたか思い知った。
起きてご飯を食べたり、トイレまで歩いたりするのも、ピースケに会うために頑張っている気がしていた。
喉が枯れていてはピースケがびっくりするかもしれないから、ここしばらくは食後もすぐベッドをぺたんこにせずに気をつけていた。
服も、パジャマだとピースケが戸惑うかな、髪もぐちゃぐちゃじゃなくて家にいる時と同じようにまとめて、メガネじゃなくてコンタクトにして、ちょっとお化粧してもいいかも、なんてことをずっとずっと考えていた。
面会は無理だと言われて、なんだか何かがポキンと折れてしまった。
もう頑張る気持ちになれない。
ご飯も食べたくない。
トイレも行きたくない。
点滴台を揺すぶってやったら点滴の袋が落ちて、看護師さんがいっぱい来た。
なんてバカな患者だろう。
なんて私はバカなんだろう。
あとで先生が来るそうだ。
本当に私はバカだ。
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-
http://cheapside.exblog.jp/15538023/
2011-09-22T08:38:08+09:00
2011-09-22T08:38:08+09:00
2011-09-22T08:38:08+09:00
sima-r
未分類
32週になった時にもダメと言われたのだけれど、自分で勝手に34週になれば少しくらいいいかもと期待しまっていた。
もうすっかり会えるつもりで、会ったら何言おうとか会った時のピースケの反応も想像してしまっていたから、ダメと言われてものすごく辛い。
もうご飯も座って食べてるし、トイレもほとんど歩いて行っているし、大丈夫だって思ってしまっていた。
夫にも義母にも友達にも、週末ピースケと会えるかもってメールして楽しみにしていた。
足も腰もヨロヨロだけど、頑張って動いてたのは、出産に備えてというのもあるけど、ピースケに会うためにというのも大きかった。
辛い。
先生がいなくなったあと、息ができないくらい泣いた。
今も泣いている。
辛い。
ピースケに会いたい。
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ピースケに会いたい
http://cheapside.exblog.jp/15531564/
2011-09-22T00:16:12+09:00
2011-09-22T00:16:12+09:00
2011-09-22T00:16:12+09:00
sima-r
未分類
それで私の写真を撮って送ったら、1分くらい複雑な顔でそれを見たあと、はしご車や救急車などのお気に入りのオモチャを持ってきて、携帯の画面に何度もどうぞしていたそう。
「お母ちゃん病院、ポンポン痛いネンネ」と、ちゃんとわかってくれているみたい。
お母ちゃんに、自分のいちばん好きなオモチャをくれようとしたんだなあ。
ピースケは優しい子に育ってくれたなあ。
もう40日会えていないピースケ。
ピースケに会いたい、会いたい、会いたい。
早く時間よたて!!
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34週
http://cheapside.exblog.jp/15498739/
2011-09-19T10:25:13+09:00
2011-09-19T10:25:14+09:00
2011-09-19T10:25:14+09:00
sima-r
未分類
切迫早産と言われてから2ヶ月。
34週は、ものすごく遠い目標でした。
赤ちゃんも2000グラムを越し、まだ今産まれてもNICUに入ってしまうので産めませんが、早産によるリスクを考えると安心できる週数に入ってきました。
次の目標は、NICUに入らなくてすむようになる36週。
ひょっとしたら、赤ちゃんと一緒に退院することも夢ではないかも・・・。
診療方針も変わってきました。
これまではとにかく安静!でしたが、導尿のバルーンを抜いてトイレに車椅子で行くようになり、数歩ですが歩けるようになりました。
3日前くらいから、これまで仰向けに寝て食べていた食事も、座って食べるようにしています。
昨日からは、歯磨きも寝たままでなくトイレに行ったついでにしてみて、今日は清拭も起き上がってしてみました。
背中を自分で拭けるなんて1ヶ月以上ぶりだわ〜。
だいぶ人間に近づいた気がします。
たったこれだけのことなのに体力がまったくなくなってしまっていて、終わると汗をかいてヘトヘトになってしまっています。
お産のときいきめるんだろうか・・・。
少しずつ動いて体力を取り戻していかないとなあ〜。
ピースケとはもう1ヶ月以上会えていません。
昨日、夫から、ピースケが私のジャケットを持って「おかあちゃんの!」と何度も言っていたと聞いて、涙が止まらなくなりました。
来週になったら、10分くらいなら面会の許可が出るかな・・・。
出産前に一度は会って、大きいおなかを見せて、「赤ちゃんイタイイタイだから、お母ちゃんは注射してネンネなんだよ」と言ってあげたいな。
ある日突然お母ちゃんがいなくなって、やっとお母ちゃんが帰ってきたと思ったら赤ちゃんもついてきたのでは、きっと混乱しちゃうと思うから。
ピースケに会いたい。
この1ヶ月で、いろんなことができるようになったピースケ。
全部見て、全部ほめて、いっぱいいっぱい抱っこしてあげたいな。
・・・と、これを書いている途中トイレに行ったら、微量の出血。
怖い〜!
どうかなんともありませんように。
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32週5日
http://cheapside.exblog.jp/15394159/
2011-09-08T10:16:34+09:00
2011-09-08T10:16:35+09:00
2011-09-08T10:16:35+09:00
sima-r
未分類
入院してちょうど4週間がたちました。
この日をどれだけ待ったことか!
ピースケが産まれたのも32週5日。
1972グラムでした。
一昨日の診察時点では、赤ちゃんの推定体重は1985グラムとのこと。
赤ちゃんの頭が下がりすぎて正確に測れないため誤差はあるでしょうが、ピースケと同じくらいには大きくなってくれたようです。
よかった・・・!
とはいえピースケはNICUに1ヶ月半入院したので、まだまだ頑張って大きくしてあげたいです。
次の目標は34週。
34〜35週で肺機能ができあがるので、入院したとしても呼吸器をつけなくてよくなるそうです。
また、こつこつ1日1日頑張っていきます。
それにしても、32週5日!!
入院したばかりの頃、それがあまりに遠く感じて毎日泣いていました。
「今すぐ産まれてもおかしくない」と言われて、過呼吸になるほど泣きました。
1グラムでも大きく産みたいと言うたびに涙が出ました。
トイレで大出血して、お産パッドにバシャバシャと水が流れ落ちるのを感じ、破水してしまった!と目の前が真っ暗になったこと。(結局血でしたが)
不用意に動くと導尿の管がとても痛いので、寝返りもびくびくして過ごしました。
最後の方は血尿も出たし、辛くて辛くて一日中導尿のことを考えていた私・・・。
一昨日の診察では、子宮口は3センチほど開いているそうです。
先週から比べると1センチくらい開いたようです。
なんだか時限爆弾のよう・・・。
赤ちゃんの頭が8センチくらいらしいので、なんとかもたせたい!!
頑張ります。
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妊娠9ヶ月
http://cheapside.exblog.jp/15369854/
2011-09-03T09:31:26+09:00
2011-09-03T09:31:28+09:00
2011-09-03T09:31:28+09:00
sima-r
未分類
妊娠9ヶ月に入りました。
おなかの状態は落ち着いています。
ただ、血液検査と尿検査で炎症の数値が上がっているので、週明けから導尿の管を抜くことになりました。
今は大のみ車椅子でトイレに連れていってもらっているのですが、それが一気に5回とか10回に増えるのか・・・。
子宮頸管無力症だと、おなかが張ってなくても赤ちゃんが下がってお産になってしまうので、寝ているだけが唯一の治療です。
なので、これまではひたすら、どんなことでも寝ながらできることは寝ながらしてきました。
ご飯は仰向けのまま半分手探りで食べ、内診なども診察室ではなく部屋でしてもらったり、導尿が入ってるので毎日おしもを洗わないといけないのですが、それもベッド上でやってもらっています。
なのに、1日に何度も体を起こして大丈夫かな・・・。
とても心配です。
ただ、炎症が起きるとそれが出産につながることもあるので、そちらの方が怖いのです。
どうか大丈夫ですように!
この週末は、ピースケを見てくださっている義母が法事で愛知に帰ってしまうので、今日は夫がピースケを連れてくるそうです。
MFICU内には子供は入れないので、ピースケに会うには私が車椅子で廊下に出るしかないのですが、やはり許可は出ませんでした。
私自身も、それがきっかけで破水したらと思うと怖い思いもあるのですが、すぐそこまで来ているのに会えないと思うと、やはり辛くて朝から泣いてばかりです。
早く時間が立たないかな。
退院したら、ピースケと動物園に行こう。
お弁当持って、公園で遊ぼう。
いっぱいいっぱい抱っこして、いっぱいいっぱい褒めてあげよう。
ピースケは、保育園も一人で園のバスに乗って行っています。
オマルでチッチもウンチもできるようになったそうです。
言葉も増えて、これまで「バナナ、たべる!」と言っていたのが、「バナナ、たべよっか〜」などの言い回しもできるようになったそうです。
もう3週間会えていませんが、夫や義母が送ってくれる写真や動画を見ると、すごく成長している感じです。
ピースケも頑張ってる。
お母ちゃんも、頑張らないと!!
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あの日のこと
http://cheapside.exblog.jp/15347888/
2011-08-29T17:48:18+09:00
2011-08-29T17:48:17+09:00
2011-08-29T17:48:17+09:00
sima-r
未分類
生理痛のような鈍痛。
2時間半ごとに痛みが強まる気がして、とても怖かった。
日曜日にはそれはおさまったのだけれど、今日になってまた痛くなってきた。
とても怖い。
ピースケを産んだ時も、こんな痛みから始まった。
朝起きたときからなんとなく痛くて、だんだんそれが強くなっていった。
おなかの張りは全然ないので、下痢じゃないかと看護師さんや先生に言われた。
そうかと思って何度もトイレに行ったけれど何も出ず。
夕方にほんの少し出血があってナースコールしたけれど、張りもないし様子をみようということになった。
夜11時頃に痛くて目が覚めた。
歩くこともできなくなり、車椅子でトイレに連れて行ってもらった。
でも出ない。
当直の年配の看護師さんは、私に睡眠薬を飲ませて眠らせようとした。
しかし痛い。
またナースコールすると同室の人を起こしてしまうので申し訳なくて、一人でトイレに行った。
痛くて痛くて、スリッパも履けないくらいだった。
でも出ない。
あまりに辛くて、トイレでナースコールした。
看護師さんは、「さっきは車椅子だったのにどうやって来たのかしらねw」みたいな雰囲気。
頑張っても何も出ないと言うと、これを塗って出せと言われて、手にヌルヌルするゼリー状のものを塗られた。
でも出ない。
諦めて個室を出たところで、痛くて痛くて動けなくなった。
車椅子を動かされるのすら耐えられず、洗面台にしがみついて、めがねも投げ捨てた。
そこでようやく当直の先生に診てもらえることになった。
先生が来るまでに、おなかにNST(おなかの張りを見るモニタ)を巻かれた。
しかし張りは全然出ない。
看護師さんたちが「張ってないね〜(やっぱ下痢じゃない?)」と言っていたのが今でも忘れられない。
先生が来て、やっと内診になった。
手を入れた途端、「全開だ、すぐ救急車!!」と言われた。
入院していた病院は個人の産院だったのでNICUがなく、32週では産むことはできなかった。
周りが途端に慌ただしくなった。
荷物をまとめに、看護師さんが病室に駆け上がっていく。
家族に連絡を、と言われたけれど、そのときちょうど夫は、夫の祖母が危篤で岐阜に行っていたのですぐには来られない。
当時千葉に住んでいた姉は、深夜だったので電話に出ず。
都内にいる唯一の肉親である父親は、酔っ払っていて話が通じなかった。
私は、まだ状況がよくわからなかった。
横に来た看護師さんに、「これから持ち直すことはあるんですか?」と聞いたら、看護師さんは気まずい顔をして、「もうお産になると思います」と言った。
救急車が来たときには、赤ちゃんの頭がお尻につかえているような感覚があった。
陣痛は5分おき。
いきむと赤ちゃんが苦しいから、痛みを逃せと言われた。
救急車の天井の継ぎ目のネジをずっと見つめながら、深呼吸して痛みを逃がした。
パニックにはならなかった。
泣いたり動揺したりする暇があったら、早く産んでしまう赤ちゃんのためにできることを全部しようと思った。
陣痛が来るたびに「痛くなってきました」と伝えて、あとはひたすらいきみを逃していた。
救急車が搬送先の大学病院に着いた。
明け方の3時半くらいだっただろうか。
外は強い雨が降っていた。
当直の先生が、玄関まで迎えに来てくれていた。
分娩台に上がって、また痛みを逃がし続けた。
助産師さんが一人ずっとついてくれていて、「痛くなってきました」と言うとお尻を押さえてくれてすごく助かった。
痛みはどんどん強くなって、逃がすのがきつくなってきた。
ずっと、分娩台のシートの縫い目をにらんでいた。
赤ちゃんの心拍の音が弱くならないかが心配だった。
朝8時すぎに、先生がやってきて内診した。
そのはずみで破水。
分娩台は、よくテレビで見るように起こした状態ではなくてベッドのように寝た状態だったのだけれど、その方が楽だと言うと、寝たままで出産にしようと言ってくれた。
寝たまま、大きいいきみが来た。
もういきんでいいと言われて、2回くらいいきんだ。
その途端、何か大切なもの、体の一部が外れたような感じがして、思わず「あっ」と声が出た。
出産だった。
産声がした。
思ったより高い声。
処置をしてNICUに運ぶ前、赤ちゃんを見せてくれた。
赤紫の、ちっちゃなちっちゃな頭。
ほっぺに少しだけさわって、思わず「ごめんね」と声をかけた。
そうしたら、ちっちゃな顔がシワシワになって、赤ちゃんは泣き出したのだった。
あの時、「ごめんね」じゃなくて「よく頑張ったね」って言ってあげればよかった。
「ありがとう」って。
いきみを逃がしているとき、赤ちゃんが苦しくないようにとばかり念じていた。
私のせいで余計に赤ちゃんが苦しくならないように。
私にできるのは、もうこんなことしかないから。
赤ちゃんの心拍をずっと聴きながら、赤ちゃんも一緒に頑張っている!と思った。
今、ピースケのときと同じように切迫早産になって、決めていることはふたつある。
ひとつは、赤ちゃんのためにできることはなんでもすること。
どんな治療も、辛さも我慢する。
もうひとつは、赤ちゃんが産まれたときに「ありがとう」って言うこと。
ありがとう、よく頑張ったねって。
どうか、まだ赤ちゃんをおなかに入れておけますように。
痛みは相変わらず、弱くなったり強くなったりしている。
診察をしてもらったら悪化はしていないそうで、少し安心したけれど。
子宮頸管無力症だと、おなかが張らなくてもお産になるらしい。
入院していた産院で子宮口が全開になるまで放置されたことを、ずっとどうなんだ?と思っていたけれど、本当に張らなかったからわかりようがなかったのかもしれない。
だとしたら今回も、張らないままにお産になるのかもしれない。
痛いと怖くなる。
あの日のことばかり考えてしまう。
早く2週間くらいたってくれたらいいのにな。
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1500超え!
http://cheapside.exblog.jp/15326745/
2011-08-25T09:43:52+09:00
2011-08-25T09:43:49+09:00
2011-08-25T09:43:49+09:00
sima-r
未分類
赤ちゃんは1500グラムを超しました。
先週出血したときは10分おきにおなかが張っていましたが、今は短くて15分、長いと1時間以上あくことも増えてきました。
このまま落ち着いてほしいなあ〜。
ただ、赤ちゃんの入っている袋が、内診のときに(超音波で)見えるところまで下がってきているらしく、まだまだ怖いです。
少しでも起き上がると赤ちゃんがずるずる落ちてきてしまう気がして、食事も寝たままとっています。
おかげで胸やけがひどくて、なんだか声までしわがれ声になってしまいました。
トイレは、ベッド上に挑戦しましたがどうしても出ず、導尿のみ。
大の時は車椅子でトイレに連れていってもらっています。
この間出血したのはトイレでだったので、これが本当に怖い〜。
毎回、水風船を針山に乗せて運んでいるような心境です。
張り止め点滴のマグセントには筋肉が弛緩する作用があるので、立つと産まれたての子馬のようにブルブルふるえてしまいます。
自宅安静も含めると1ヶ月以上寝たきりなので、筋肉自体なくなってきてるのだと思います。
先生の方針では、今週はこれで様子を見て、来週以降も落ち着いていたら、導尿を外すかもう少し起き上がってみるか、とのことでした。
導尿も、ずっとしていると感染の危険があるそうです。
でも、正直、怖い〜。
寝てるから落ち着いているのであって、起きたら赤ちゃんがどんどん下がって出てきちゃうんじゃないかしら。
せめてあと2週くらいは大事大事でいきたいのだけど・・・。
この病院は大きなNICUがあるので、産科の先生たちは「たとえ今出てきても大丈夫!」という自信があるのだと思います。
私も、ピースケが小さく産まれてここのNにお世話になったので、その技術力には大きな信頼をおいています。
でも、やっぱり、私は大きく産んであげたい。
産んだのに、授乳はおろか抱っこもできず、ちいちゃい手と足に点滴をされていたピースケ。
搾乳も毎日の病院通いも、本当に本当に大変でした。
よく、赤ちゃんが家に来ると大変だよ、とか言うけれど、私はピースケが退院して家に来た時、あまりの楽さに唖然としました。
もう搾乳しなくていいなんて!
病院行かなくていいなんて!!
その後の発育も心配でした。
今だって心配です。
ピースケは言葉は早いけれど、体の発育はゆっくりめです。
普通に産まれていたら「個性だね」ですんだところを、「大きく産んでいたら違ったかもしれない」と思い続けてしまいます。
それはきっと、ピースケが大人になってもおじいさんになっても、私の子であるかぎりそう思ってしまうのだと思います。
だから、私は赤ちゃんを大きく産みたい。
先生に、「だって、Nに通うのってほんとに大変なんですよ。搾乳も大変だし、その後もずっとずーっと心配なんですよ」と言ってしまいました。
産科の先生は、産むところまでだから。
その後の長い長い人生までは、見ていないと思うから。
赤ちゃんのためになることなら何でも言うことを聞きますが、納得できないことには反論したい。
大げさな患者と思われようが、めんどくさいやつと思われようが、私だけは食い下がっていかなければ。
1分でも長く、1グラムでも大きく。
赤ちゃんよ、大きくなれ〜!!
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自分らしいお産
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2011-08-20T21:00:57+09:00
2011-08-20T21:00:59+09:00
2011-08-20T21:00:59+09:00
sima-r
未分類
仕事も何もかもやりかけのままだったから、入院している間ずっと、やりたかったこと、できなかったことを考えてしまって辛かった。
母親学級にも行けなかった、ベビー服も何もそろえてない。
世間の妊婦さんができることが、私にはできない。
ちょうどそんなとき、ナチュラルな生活を志す知り合いの夫婦が、「自然分娩は素晴らしい!自然なお産で産まれた子供は、帝王切開や陣痛促進剤で産まれた子よりいい子が多い!」と言っていて、それがとても辛かった。
その知り合いの奥さんはその後妊娠し、臨月まで薪割りをして、毎日3時間歩いてとても頑張って、自然分娩でかわいい子を産んだそうだ。
そしてまた同時期に別の知り合いが、「バーストラウマ」とかいう変な思想を紹介しているのを読んでしまった。
当時は読むのがあまりに辛く、ほとんど記憶にないけれど、要するに、産まれた瞬間の記憶が怖いと赤ちゃんのトラウマになってしまうという考え方らしい。
早産だと死に対する恐怖があるとか、お尻を叩かれて蘇生されると、お尻を叩かれないと何もできない人になるとか。(なんて直接的、なんてばからしい!)
でも、当時はそれらを馬鹿らしいと笑う余裕はなくて、毎日点滴しながら、ずっと怒っていた。
自然分娩の方がいい子が多いと言ったり、バーストラウマを紹介した知り合いはどちらも男だったから、自分で産みもしないくせに夢見てんじゃねえ、と、本当に本当に腹を立てていた。
でも、今は思う。
そう思いたい人は、別にそう思っていてもいい。
そういうことを信じる人たちで集まっていればいい。
私はそうは思わないから。
臨月で薪割りなんて、私にはできない。
それは、心がけとか努力でどうにかなるものではない。
私は、体は健康だけれど、妊娠については人とは違っている。
子宮外妊娠をしたから卵管も1本切ってしまっているし、子宮頚管無力症もあるようだ。
初めから、スタートする位置が違っているのだ。
それを思うと悔しい気持ちもある。
なんで私だけ、と思うこともある。
だけど、それが私に配られたカードなんだから仕方がない。
そのカードの上限いっぱいまで、頑張るしかないんだ。
今の私は、ほんとに上限ぎりぎりだ。
水曜日に大出血して、張り止めの点滴はMAX、体内のどこかで炎症もあるらしくて抗生剤も点滴している。
持病の喘息は腹圧がかかってよくないから、ステロイドの吸入も予防のためにMAX量している。
入院するまでは放射能を警戒して、西の野菜しか食べなかったけれど、病院食を拒否することもなく食べている。
ナチュラルなお産とはほど遠い。
でも、私は、そんな自分を誇らしく思う。
私は、自分にできる以上のことをやっている。
それだけは胸を張って言える。
誰にも文句は言わせない。
ちょっとオーガニックな雑誌や本を見ると、「自分らしいお産」とかいう言葉がよく出てくる。
助産院で麦飯を食べて薪を割って・・・というのから、高級フレンチを出す豪華産院だとか水中出産、無痛分娩だとか。
それぞれ、いろんな良さがあるんだろう。
何を選んだっていいのだ。
選べる人は、なんでもできるんだから。
私は、何も選べなかった。
選べなかったけれど、私はピースケのときも、そして今も、自分らしいお産に向かっていると思う。
自分らしさなんてそんなもの、極限状態になったら自然にわいてくるものだ。
選ぶんじゃなくて、滲み出るものなんだ。
私は、それに気づけて本当によかった。
人は、持ってるものが少ない方が、自分の道が見えやすいのかもしれないな。
たくさんのカードを持っている人は、選べるぶんだけ迷いも多くなるんだろう。
それはそれで大変なことだ。
「自分」を探したり、「自分」らしさを追求したり。
「自分」なんて、選びようもなくただあるものなのに、生きているだけで浮かび上がってくるものなのに、豊かすぎて情報に紛れてしまっている。
どんな道を辿ってもいい。
薪を割ろうがフレンチを食べようが、無痛だろうが水中だろうが切迫早産だろうが。
すべての妊婦さんは頑張っているし、どんなお産も尊い。
どんな道を選んだって選べなくったって、どんなお産も「自分らしい」と、すべての妊婦さんが思うことができますように。
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凧になりたい
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2011-08-19T11:59:22+09:00
2011-08-19T11:59:25+09:00
2011-08-19T11:59:25+09:00
sima-r
未分類
泣くとおなかが張るから、もう泣いてはいけないのだけど。
赤ちゃんのためにご飯を食べ、赤ちゃんのために眠り、赤ちゃんのために点滴をして、赤ちゃんのために生きている。
赤ちゃんに自分のすべてをあげたいと思っているのに、どうしても自分の側に残ってしまうのが、この、感情というやつだ。
うまく手懐けて、赤ちゃんにそうっと引き渡そうと試みているのだけれど、ときどき獣のように暴れ出してしまう。
入院してから、野坂昭如の「凧になったお母さん」という物語を何度も思い出していた。
燃え盛る空襲のなか子供に覆いかぶさって、文字通り汗と涙と、枯れたはずのお乳を我が子に塗って、子供を守ったお母さん。
あげられるものが何もなくなったとき、お母さんは全身の毛穴から血を噴き出して、我が子を猛火から守り抜いたのだ。
あのお母さんみたいに、私も赤ちゃんに自分の全部をあげたいな。
命なんて、もうとっくにあげてしまった。
あとは、この感情というやつだけだ。
これだけが、私は悲しみたいと、怒りたいと暴れるのだけれど。
これを赤ちゃんにあげることができたら、私はほんとうに奇跡が起こせる気がする。
命なんか感情なんか、全部赤ちゃんにあげて軽くなって、私は空だって飛べるんじゃないかと思う。
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出血
http://cheapside.exblog.jp/15290486/
2011-08-17T18:54:41+09:00
2011-08-17T18:54:41+09:00
2011-08-17T18:54:41+09:00
sima-r
未分類
破水はしていないものの、厳しい状況です。
あと1〜2週間かもしれません。
どうか皆さん、祈っていてくださいね。
一日でも一秒でも、赤ちゃんがおなかにいられますように。
この間先生が、お母さんが昼寝してる間に5グラムくらい大きくなるよ、と言っていました。
それが今の私の励みです。
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