踏み込む勇気
毎日残業、そして毎日柿ピーの日々です。
同じ部内の人で、娘さんが乳がんで厳しい状況にある人がいる。 私の母が膵臓がんであることがわかったとき、その人は、娘は乳がんでステージ3だったけれど大丈夫だったから、きっと私の母も大丈夫だ、と励ましてくれたのだった。 しかし、それから半年たち、その娘さんはどうやら再発をしてしまったのらしい。 私より20は年上のその人は、会社を休みがちになった。 男で営業だから、上司からそんな状況でも叱責がある。 隣のチームだから、聞きたくなくても聞こえてしまう。 娘さんは、いまもう意識がないのだという。 その人は、顔色を変えず、態度もいつもと変わらないでいる。その葛藤を思う。 その人が励ましてくれたように私もその人を励ましたいと思う。 でもいざ目の前にすると言葉が出ない。 ただ笑う。 普段どおり突っ込んだりもする。 その人が、少しでも痛みを忘れていられるように、居場所はあるのだと思えるようにと思う。 こんなに、勇気がいるものとは思わなかった。 私を、ほんとにたくさん助けてくれた友人たち、祈ってくれた人たち。 ごはんを差し入れてくれたり、車で送り迎えしてくれたり、CDを送ってくれたり、ヒロトの写真を送り続けてくれたり、お見舞いに来てくれたり。 私の話に付き合ってくれた人たち、私の八つ当たりに耐えてくれた人たち。 毎週愛知から通ってご飯を作りつづけてくれた義母、すべてを支えてくれた夫。 ほんとにたくさんの人たちの勇気で、私たちはやっと生きていたのだなあ。 それは、ほんの少し踏み込む勇気。 あなたを応援していると、あなたの味方だと、伝える勇気。見守る勇気。 私の周囲の、大好きな人たちがくれた、大切な大切な勇気。 私はその勇気を持てるのかな、持てたらいいな。 勇気って、男らしかったり力強いイメージだけじゃなくて、こんなささやかで、でもほんとに人を救ったり助けたりできるものなんだな。 会社のその人の娘さんとそのご家族が、どうかいい時間をすごせますように。祈る。
by sima-r
| 2008-11-14 00:07
| Mother
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るい 33歳女子。
<家族> 夫 (スペハズ) 息子(ピースケ) 猫 (おひげ) 今日のピースケ
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