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生活チープサイド

Home Sweet Home!!

なんとかバランスをとろうとしていた。
母が探した部屋に移り住めないとわかってから、じゃあ四十九日までは13年ぶりの「母とのふたり暮し」をしようと思って暮らしていた。

朝起きて、母に水とお供えとお線香をあげ、庭の花に水をまき、あとは諸雑務。
自分のものといえるものが着替えの服くらいしかなくて、あとはホスピスにずっと詰めていたときに夫が買ってくれた、使い慣れないノートPC(しかもビスタ)しかなかった。
まだいろんなサイトめぐりは精神的にできなくて、自分を鼓舞した日記を書いてみたり、どーんと落ち込んでいたり。

1週間くらいで私の様子が明らかにおかしくなってきたので、夫が連日来てくれることに。
でもそれでも苦しい。
ものが食べられない、料理する気にならない。食べ物がおいしく感じられない。

私は「自分のもの」がないと気持ちが不安定になる。
自分の好きな本、自分の買ったCD、自分の枕、自分のにおい。
そういうものが、どれだけ大事であることか!

思い知った。
最後に自宅で寝たのが7月9日。
母が旅立ったのが31日。
それから通夜・告別式後も、私だけ、ずっと自宅へ帰らずこれまでやってきた。
四十九日まで、なんとか突っ走ってやろうと思っていた。

でも、だめだ。
さじ、投げた。
私、やっぱ、自分の家が好きだ。
狭くて暑くてぼろくてごちゃごちゃしてて、エレベータなし4階建ての4階のあの不便な部屋。
帰りたくて帰りたくて頭がおかしくなった。
それは母を裏切るような気がして、日常に戻るのが罪のような気がして、ずっとできなかったけれど。
でも、私は戻りたい。
ふつうの人みたいな生活をしたい。
ここには、自分の居場所がない。

でもそういうことを整理して考えられたわけではなくて、昨日の夜、夫にごちゃごちゃととにかく辛いのだと訴えたら、夫が「今から帰ろう」と言ってくれた。
そうか、帰ってもいいのか。
帰ってもいいんだ!!

それでも、まだすごく罪のような気がして、母にお線香を上げながらろうそくの灯を見て、「もう疲れちゃったんだ、ごめんね、帰ってもいい?」と母に語りかけた。
灯を揺らしてよ、って言った。
そうしたら、風もないのに、ろうそくの灯がありえない速さと角度でうなずくみたいに何度もがくがく震えた。
ほんとは風があったのかもしれないけど、私の鼻息かもしれないけど。
でも、母親が早く帰んなさい、と言った、と私は解釈した。

だから、もう帰る。
帰るのです、自分の家へ!!

それから夜逃げみたいに、持ってきていた服とか荷物とか椅子とか猫グッズを車に詰め込んで、おひげ(猫)もキャリーに入れて、大雨の中、家へ出発。
遅い時間だから、宵っぱりのなっつんに助手席から電話した。
今から家に!帰るんだよと言いながらくだらない話とかして、なっつんも(おそらく職場なのに)それにつきあってくれて、家の近くのスーパーが見えてきたとき、ああ!ほんと嬉しかったなあ!!

家に帰ると、1週間誰も住まなかったせいかものすごい異臭。
それは私のSOSで急遽1週間母宅へ来てくれていた夫が、洗濯層に漬け置きしてあった洗濯物を放置していたため、洗濯機でコトコト1週間煮込まれていた洗濯物の匂いだったのだけれど。
(警察を呼ばれてもおかしくないほど強烈であった…もろ「下水」って感じの強烈な酸!って感じの…。おえ~)
それでも、どんな匂いがしようが、やっぱ家は最高!!自宅最高!!

38日ぶりに寝る自分の枕の馴染みのいいこと!!
慣れた歯磨き粉の味、自分の買った本、自分のPC!!(XPばんざい!)
母の家ではなぜかできなかった二度寝もして、今日なんて起きたの昼だし!
ちゃんと朝ごはんも食べられるし。
味もわかる。
自宅すごい、生活すげえ。
自分の「生活」って、ほんと大事だな~。


というわけで、今夜はまた母宅に夫と戻りますが、今後ホームベースは自宅として、母宅にはあくまで「泊まる」というスタンスで行こうと思います。
9月いっぱいで部屋をしめなくてはいけないし、庭の花たちが心配なので週半分は通うのではないかと思いますが、あくまで私の「基地」は、この西陽のきつい狭い(そして今はくさい)部屋です。
生活最高!!
家最高!!

そして、我らが家族のうち、まったく事情すら知らないままよくこの5ヶ月の試練に耐えた影の殊勲者、猫のおひげに感謝!!
by sima-r | 2008-08-17 13:59 | Mother
<< 体力の限界 詩集・販売開始します! >>


るい 33歳女子。
<家族> 
夫 (スペハズ)
息子(ピースケ)
猫 (おひげ)
今日のピースケ
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