人気ブログランキング | 話題のタグを見る

生活チープサイド

奇跡

ほんとに昨日は、奇跡だったのかもしれない。

昨日は、すなハハさんと素直君がお見舞いに来てくれた。
大きな紙袋いっぱいの花束を持って。
祈りライブ以来2回目に会う素直君は、ほんとにきらきらに元気でかわいくて、母に会いにきてくれたのが嬉しくて、また私は抱きしめてしまった。

そして、母をギューっと抱いてくれるすなハハさん。
それから、AKIRAさんの「家族」をみんなで聴いた。
私はこの曲を聴くと必ず泣いてしまうのだけど、さらにすなハハさんが「子供は産まれた瞬間に100%愛を受けて産まれるんだよ」と言ってくれて、それもまたじんとしてしまった。

素直君は、母の手を握って力をわけてくれた。
最近、しんどくて笑顔のなくなっていた母だけれど、「いちばん若いボーイフレンド」である素直君を見るときだけは、ほんとの笑顔になった。
「力が強いね」と言って、嬉しそうだった。


その力のおかげだったのかもしれない。
母は、その夕方に、なんと自宅に帰ったのだ。
もう自力では歩けない母だけれど、すごいパワーでタクシーに乗り込んで。

夕暮れの光の中で、私や姉が必死で守ってきた花たちが庭で咲いている。
それを母が見てくれたこと。
それを私はこれからも忘れないだろう。
たった数日前に、母がいないこの部屋が、どれだけ寒々しかったか。
母がそこにいるだけで、昨日どれだけ私たちが安心したか。

こういうときには特上寿司だろうって思って、特上とさらに上の高い寿司を頼んだ。
姉にビールを買ってきてもらって、3人で乾杯。
それは、どれだけの奇跡だったのか。
母は、ちゃんとビールを飲んだ。
ウーロン茶を注ごうとした姉を押しとどめてまで、ビールを飲んだ。
寿司は食べられなくても、「乾杯」こそに意味があった。

帰りたくなくて、責任は全部私がとると思って、そのまま外泊の許可をもらった。
もう二度とできないかもしれない。
3人で、川の字で眠る。
それを私はやりたかったのだ。


こうして、日記を書いていても涙が流れる。
母に死んでほしくない死んでほしくない死んでほしくない。
誰もに死は平等に訪れるけれど、でも、母とやりたいことはまだいっぱいある。
母が好きだ。
理性なんかじゃなくて、今ここにいる母がいなくなることが辛い。
奇跡なんて、何度だって起こればいい。
by sima-r | 2008-07-24 02:01 | Mother
<< ちいさな奇跡 荒野をゆく >>



日々思うこと。

by sima-r
るい 33歳女子。
<家族> 
夫 (スペハズ)
息子(ピースケ)
猫 (おひげ)
今日のピースケ
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧