母の詩集
さっき、母の詩集の略歴に使う写真と略歴本文を、装丁の方に送付してきました。
私の母は詩人なのです。 これまでに6冊の詩集を出しています。 詩人としてはけして多作ではありませんが、末期がんであることがわかる前から、7作目の詩集を出したいと母は考えていました。 3/19にがんの告知があり、それから母は必死で、辛い身体に鞭打って詩集発行の準備をしてきました。 しかし、出版社や編集、装丁の方との電話での打ち合わせが体力的にもできなくなったので、最近では私が代わってそれをやっていました。 (といっても作業としてはたいしたことではないのですが…) 昔、編集プロダクションで働いていたこと、そして芸術系の大学で文芸創作を専攻していたことが、今になって役に立ちました。 解説はプロの方に書いていただいているのですが、裏表紙に載せる略歴は私が書くことになり、母に贈る言葉をなんとかかんとか書けたと自分では思っています。 事前に母に読ませたのですが、母は「娘にこんなに誉められ、詩人冥利に尽きる!」と喜んでいました。 看護だけではなくて、こういった詩集関係の連絡や保険や引越しにまつわる事務手続、金銭的なこと、この3ヶ月でほんとうにたくさんのことをこなしました。 今もそれは続いています。 ここには書けないような面倒な事務的なこともあります。 さらに病気の勉強、介護の勉強、そして目の前には苦しむ母がいる。 夫のサポートがあっても、それはほんとうにほんとうにしんどいことです。 でも、詩集のことは(事務的なことはまだあるけれど)とりあえずはこれで材料はそろったので、あとは装丁家の方や画家の方、出版社にまかせられるようになりました。 完成した詩集だけは、絶対に母に見せたい。 そのためにできることは、みんなやりました。 何も後回しにしませんでした。 それだけは言い切れます。 だから、どうか早く詩集ができますように。 それを母といっしょに見られますように。 娘から母に贈る、最後の花束を、どうか手渡すことができますように。
by sima-r
| 2008-06-16 19:43
| Mother
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るい 33歳女子。
<家族> 夫 (スペハズ) 息子(ピースケ) 猫 (おひげ) 今日のピースケ
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