忌野清志郎「完全復活祭@日本武道館」
忌野清志郎、完全復活祭ライブ。
さっき帰ってきました。 帰宅時間、AM7時25分。完徹です! なんかもう、あまりに清志郎が最高で楽しくて全然話し足りなくて、ライブ後、いっしょに行った友人ちま宅で今までずっと飲んでいました。 最高だった、清志郎!!ほんとに行ってよかった!! 帰ってきてテレビをつけたら、めざましテレビで清志郎の武道館の模様をやっていました。 参加したアヤパンの「昨夜はすごい盛り上がりでした!」という言葉。 昨夜じゃない、私にとってはまだ今日のできごとだ。 ついさっきみたいに感じる、あの清志郎の姿、声。 心配してたことなんか嘘みたいに、清志郎はとにかくパワフルでかっこよくて、私は何度も泣きそうになった。 曲の合間に何度も会場内が明るくなって、全方位をぎっしり埋めつくした観客たちの顔が見える。 「待ってたよ!清志郎!」という手作りの垂れ幕が柵にかけてある。 みんな、清志郎が大好きで、みんな、「おかえり」って言ってた。 あの、あのときあそこにいた人全部。 武道館ベイベー全員だ。 なつかしい曲が流れる。 聴きたかった曲、聴けるなんて思ってなかった曲。 私、RCを聴いてた頃、まさか「ドカドカうるさいR&Rバンド」を、生で聴ける日が来るなんて思ってなかった。 大好きだった曲、最近好きになった曲、初めて聴く曲。 そして、それを歌い上げる、清志郎の、素晴らしい歌声!!! 思い出そう、思い出せるだけ。 薄れないうちに、忘れないうちに。 *** 友人ちまが家に来たので、いっしょにRC・清志郎ソロを聴いてるうちにテンションがどんどん上がり、開場時間1時間前には武道館に到着した我々。 清志郎武道館Tシャツ(パープル)をおそろいで購入して、喫茶店で着替えて準備万端。 17時半頃に武道館まで戻ると、ものすごい長蛇の列が!! なんの列?と思ったらそれはグッズ売り場の列で、武道館の門まで達するほどの恐ろしい長さ。 Tシャツ、早めに買っておいてよかったぜ…。 今回の完全復活祭は、なんと武道館の全方位を大開放しているのでした。 12月にラブサイケデリコのライブに行ったときは黒いカバーがかかっていた北西・北・北東のエリアも、全部開放。 こんな見晴らしのいい武道館って、初めて見た!! 我々の席は、北西のスタンド席D列でした。 スタンド=立ち見と思っていたのに、ちゃんと席もありしかもDなので前から4列目!! ステージの斜め後ろから見る位置でしたが、ステージのすぐ後ろなのでものすごく近く感じました。 清志郎はライブの間、後ろの方にも何度も来てくれたのだけれど、最初に来たときは客席のあまりの近さに「会話ができそうだな」と笑っていたほど。 開演がせまるにつれて会場の熱気はどんどん高まって、始まる前から拍手が起こりました。 すごい!そんなの初めてだ! 手拍子が、まるでアンコールみたいに会場いっぱいに広がる。 みんな、待ってるよって、早く会いたいよって、まだ清志郎が出てきてもいないのに。 なんかもう、それだけで泣けそうな私。 待ちきれなくてたまらなくなったころ、いよいよ開幕! 頭上には大きなスクリーンが4枚くらい出ていたのだけれど、そこに、清志郎が闘病していたころの写真が次々に映し出されました。 自宅と思われる場所で、たぶん清志郎が毎日定点的に撮っていた写真。 坊主だった髪が伸び、それを切り、また伸びて、ときどきビール飲んでたり、おしゃれをしていたり。 最後、「2年間よく寝たぜ!!」という台詞が、きっちりキヨシローメイクした写真につけてあって嬉しかったです。 そして清志郎の登場! 金色の長いマントをはおって現れた、我らがキング!! ステージ中を歩いて、マントを脱ぐと、きらきらのピンクの衣装。 こちらを向くと、濃い、紫のまぶた。 これでこそ清志郎! ゴージャスで優しい、私たちの清志郎!! セットリストは、たぶん下記のようでした。 -------- JUMP 誇り高く生きよう 涙のプリンセス ディドリームビリーバー (ここでチャボ登場!) いい事ばかりはありゃしない 君が僕を知ってる 激しい雨 多摩蘭坂 ダンスミュージック☆あいつ ぼくの好きな先生 ???(チャボが歌っていた曲、曲名不明) GOD スローバラード 毎日がブランニューディ コーヒーサイフォン ドカドカうるさいR&Rバンド 気持ちE Baby何もかも <アンコール> よォーこそ ROCK ME BABY 雨上がりの夜空に ???(アンコールのアンコールの清志郎独唱、曲名不明) -------- 最初の3曲は清志郎ソロから。 大好きな「JUMP」、じんとくる「誇り高く生きよう」、「涙のプリンセス」。 みんな前向きな曲だ。 「誇り高く生きよう」「涙のプリンセス」は、清志郎のいちばん新しいソロアルバム「夢助」から。 前向きな曲、せつない曲が多い。 闘病で大変だった2年間、清志郎はどんな思いでこれらの曲を書いたのかな。 「勇気が ほら わいてくるよ 朽ち果てそうだった心に 誇り高く生きよう 喜びにあふれ」 ここの歌詞、大好きだ。 そしてタイマーズ時代の曲より、「ディドリームビリーバー」!! 私の清志郎初体験はタイマーズだったので、これは絶対聴きたかった曲でした。 前奏だけで、なんだかいろいろ思い出してしまう。 子供だった自分、あの時代の空気を。 そしてチャボ!!チャボの登場!! チャボが現れたとたん、武道館中がぶわっとなりました。 チャボが完全復活おめでとうと言って、そのあとに 「清志郎を励ましてくれた事務所をはじめ、何より、清志郎が大変なところを心配しながら見守って支えていたご家族に感謝を!」 と言って、清志郎のことを深く知る彼の言葉だからこそ泣けました。 そうだ、ほんとに、完全復活おめでとう! そして清志郎とチャボが顔を寄せ合って歌う、「いい事ばかりはありゃしない」。 この曲は、大好きなので本当に本当に聴きたかった曲!! でも、たぶん私なんかより、リアルタイムをRCといっしょに生きた昔からのファンの人たちの方が、ずっとずっと嬉しかっただろうと思います。 清志郎とかわるがわる歌うたびに、会場から渦巻くように拍手が起こりました。 そして名曲「君が僕を知ってる」。これも聴きたかった! 私が昔好きだったRCの曲は、これとか「スローバラード」みたいなバラードが多かったということを思い出しました。 その後「激しい雨」だったかな…。 これも「夢助」に入っている曲です。 この曲は、 「Oh 何度でも夢を見せてやる Oh この世界が平和だったころの夢 RCサクセションがきこえる RCサクセションが流れてる」 というところが、ほんとうに泣けます!! 「RC~」のところになるたびに、暗かった会場が照明に照らされて、会場がうねるように動いてるのが見えました。 今回思ったのだけれど、清志郎の言う「夢」って、他の誰が言うよりも説得力がある気がします。 清志郎が見せてくれていた夢、RCサクセションが生きていた夢。 それは全然不確かじゃなくて、それを聴いていた人たちの現実に、ちゃんとつながる夢。 たぶん、この「夢」って言葉は、ヒロトでもだめだ。マーシーでもだめだ。 この重みで「夢」って言えるのは、清志郎しかいない。 そしてしみじみしたバラード、「多摩蘭坂」、その何曲かあとに「スローバラード」。 ここで、清志郎だけにスポットが当たりました。 周囲は真っ暗の中、清志郎だけがライトにまぶしく照らされている。 その、声が、すごい! 鳥肌がたちました。 「多摩蘭坂」、これまではあまり印象のなかった曲なんですが、生だとものすごくいい!! 私、直前まで、清志郎の声についてすごく心配していました。 体の回復と周囲の盛り上がりに差異があるのは仕方ないことだから、どうか清志郎がベストの状態で今日を迎えられるように祈っていました。 でも、そんな私、おこがましかった。 清志郎は、最初から、そしてこの多摩蘭坂、ラストまで、ずっと最高の声でした。 鳥肌立つほどの、あの少しかすれた、楽器のような声。 「多摩蘭坂」は、長く伸ばすところが多い曲なのですが、そこの微妙~なビブラート!! 押さえ気味なのに、響く。 すごい、清志郎、すごい!! あと、このへんで「夢助」から「ダンスミュージック☆あいつ」だったかな…。 なんかもう1曲くらいやった気がしますが、記憶あいまいです。すみません。 で、「ぼくの好きな先生」!! うわお~、これと「宝くじは買わない」は、私の鼻歌の十八番なのです。 RCの結成まもなくの曲なので、フォークの色濃い名曲なのですが、これもよかった! 清志郎を真ん中に、三宅伸治が小さいギターみたいなのを弾いて、チャボはギター、あとコンガも出ていたな…。 一列に並んだ彼らが、今風に演奏する「ぼくの好きな先生」。最高でした。 ああ、チャボが歌います、と清志郎が言ってチャボが歌ったのはなんだったっけ。 アップテンポのかっこいい曲だったんだけれど、未確認です。すみません…。 そして「GOD」。 「GOD」というアルバムは、もう私大好きすぎてしょうがないのですが、その中でも1、2を争う大好きソング。 前奏で、もう私、ぐわーっとこみあげるものが!こみあげるものが!! 清志郎の歌う曲は、メッセージ性の強い曲が多いのだけれど、なのに説教くさくならないのは清志郎でこそ。 「そこからここへ降りてきな!」というところで、清志郎が力強く地面を指差すようにかがんで、まさに威風堂々!! そしてたぶん「毎日がブランニューディ」のあとに、清志郎がいったん退場?していたと思います。 そして、チャボと、清志郎のバックバンドのバンマスである三宅伸治が二人で、清志郎に贈る曲をやりました。 「伸ちゃんと相談して、清志郎と俺が始めて出会ったころに作った曲、仲井戸麗市21歳、清志郎20歳のときのスナップ写真のような曲をやります」ということで「コーヒーサイフォン」を。 そんなこと言うから、チャボ…。 泣いちゃうじゃんか…うわーん!! そして、「ドカドカうるさいR&Rバンド」!! 私の大好きな曲だ!!うれしかったなあ! ぎざぎざしたギターの前奏の繰り返しでめちゃくちゃテンション上がり、このへんはずーっとジャンプ!!ジャンプ!! そしてそのまま清志郎が、 「気持ち・・・!!」と言うので、 「E!!!!」と叫んだ私。 この「気持ちE」も、まさか自分が生で聴けるとは思ってなかったなあ。 そして最後。 「最後は、ドシドシ熱いラブソングをやります!!」と言って始まった「Baby何もかも」。 アルバム「KING」に入っているこの曲は、最初は静かに始まるのだけれど、最後は何度も 「どんなことでも知りたい、知っておきたいんだ、泣いたこと 笑ったこと 辛かったこと 楽しいこと」というところが繰り返されます。 今日は、いつもより長くそこが繰り返され、清志郎は何度もお礼を言いながらステージを回っていました。 途中で、ピンクの布団と枕が出され、清志郎がステージ上で眠ってしまうという演出があったりして笑いました。 そしてメンバーが皆去ったあと、アンコールの時間。 ここで、「よォーこそ」!! この曲は、バンドのメンバーを紹介する曲なのです。 「ギター弾くしか能のないやつさ、ギター、仲井戸麗市!チャボ!」というように。 RC時代からのライブ定番曲のようなので、RC時代からのファンは大泣きだったろうな…。 私はライブCDでしか聴いていなくて、生で聴きたかった曲だったのでとても嬉しかったです。 そして「GOD」から「ROCK ME BABY」。 アッパーで、ロックンロールな名曲!です。 ここでテンションがぐわーっとあがったところで、お待たせいたしました!!! ラストの曲、「雨上がりの夜空に」!! 会場の客電が明るくなって、武道館中がみんな跳ねているのが見えた。 大声で合唱、大好きな曲!!! 最後の決めの音を、清志郎は何度も何度もやり直してくれて、終わってほしくない私たち武道館ベイベーは嬉しかったです。 そして、バンドのメンバー全員でステージ中央へ。 みんなで肩を組んで、長い長いおじぎ。 私の席は後ろだったから、だから見えてしまった。 清志郎の右隣はチャボだった。 清志郎の背にしっかり回されたチャボの手。 おじぎしてかがんだままの姿勢で、その手が、ポンポンと清志郎の背中を叩いた。 「よくやったな」って。 「やったな!」って。 そんな声が聞こえるようだった。 ああ、もうチャボ…。 私をどんだけ泣かすんだ!大好きだよ! そうしてバンドのメンバーが去っても清志郎が一人残っているので、会場はあきらめきれなくて、ずっと拍手!! そうしたら、清志郎が「もう一曲やろうか」と言って歌ってくれたのは、あれはなんと言う曲だったんだろう。 これだけ、初めて聴く曲だった。 夢について歌っている、静かなバラード。 清志郎は一人で、アコースティックギターを抱えて歌ってくれた。 清志郎の歌う夢、清志郎がくれた夢。 ああ、私たちは、日本のロックは、どれだけ清志郎に夢をもらってきたことだろう! 会場に入るとき、入り口で配られた「快気祝い」。 広げてみたら、それは手ぬぐいだった。 「忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 2008年2月10日」 と、大きく書いてある。 「快気祝い」だなんて、なんて粋なんだろう!! そうだ、ほんとうに、清志郎は完全復活だった。 なにも割り引くことなく、あの人は最高だった。 「いま、この会場には平和がいっぱいだね。 でも、外には、戦争や紛争、テロや飢えた子供たちがいる。 だから、今君たちにどうしても聞きたいことがあるんだ。 聞いてもいいかい?」 清志郎は、ライブの途中で、そう私たちに問いかけた。 ああ、あの言葉だ。 あの、清志郎がずっと問い続けてきた言葉。 私はどうだったかな、みんなはどうだったかな。 自問する間があった。 そして、清志郎は私たちに聞いたのだ。 「愛しあってるかい?」 ああ、私はもっとがんばらないと。 ちゃんと胸をはっていられるようにがんばらないと。 誇り高く生きよう、どんなときも。 清志郎、私はあの時、ほんとうに、ほんとうにそう思ったんだよ。
by sima-r
| 2008-02-11 11:35
| クロマニヨンズ!
|
るい 33歳女子。
<家族> 夫 (スペハズ) 息子(ピースケ) 猫 (おひげ) 今日のピースケ
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