親の趣味
子育ての方針にはほんとうにいろんな種類があって、実の親でも仲の良い友人でも、それぞれ違うものだ。
母乳 VS ミルク、赤ちゃんに靴下を家でもはかせる VS はかせない、添い寝 VS ひとり寝、離乳食は5か月から VS 1歳から、断乳 VS 卒乳、紙おむつ VS 布おむつ…。 いろんな考え方があるけれど、いちばんはっきり違いがわかるのって薬の使用についてじゃないかと思った。 湿疹にステロイドを使うことについて、調べるとものすごく怖いことがざくざく出てくる。 そんなのを読んでしまうと、とても怖くなる。 お医者さんの言うことを信じて素直に使っただけなのに、「医者を信じるな」なんて書かれると、専門家を信じてはだめなら、いったい何を信じればいいんだろう?と思ってしまう。 いま、息子のピースケにはあせもができている。 背中がいちばん多くて、おなかやオムツのギャザーのあたるあたりもある。 服を着ていない顔と頭、足には出ていない。 皮膚のトラブルは、ものすごく悪化していなければスキンケアだけで治る、というのは、私自身がアトピーで悩んでいたときに、皮膚科のステロイドよりも漢方薬よりも、コスメデコルテの美容液で治ってしまった経験から思っていることだ。 だから、ピースケのあせもも、まだかゆみは出ていないようだしスキンケアで治したいなあと思っていた。 でも、なるべく薄着にさせ、こまめな沐浴をしてみても、(まだ薄着生活を始めて二日目というのもあるけど)背中のポツポツがあまり減らないのを見ると、正直迷う。 ナチュラルにロハスに治したいというのは、私のエゴなんじゃないのか? 最近、悲しいニュースがあった。 あるカルトの信者の夫婦の7ヶ月の子供が、重いアトピーから敗血症を起こして亡くなった。 その夫婦は、子供を医者に診せず、手かざしで治ると信じていたのだという。 夫婦は、殺人容疑で逮捕された。 何の罪もないその子が、どんなに苦しい思いをしただろうと思うと胸が痛い。 同時に、その夫婦のことも思う。 手をかざして病気が治ると、その夫婦は本当に信じていたんだろう。 7カ月ともなれば、いないいないばあで笑ったり、おもちゃで遊んだりするころだ。 はいはいもできていたかもしれない。 そんなかわいい自分の子供を、その夫婦は自分たちなりに手かざしで一生懸命治そうとしたのだと私は思いたい。 そして、今の私自身、スケールは違えど同じ匂いがするんじゃないのか?とも思った。 まだあせもはかゆくないレベルなのでのうのうとしているけれど、もしこれが悪化してピースケがかゆがって泣いたりしたら。 私はその時でも、薄着だの桃の葉だの言っていられるか? 医者を信じすぎるのも問題だ。 でも、薬を怖がりすぎるのも問題だ。 この情報ばっかりの時代、正解なんてない価値観乱立の時代。 いちばん問題なのは、「私は○○派」というように、自分の行動を決めてしまうことなんじゃないのかと思う。 私は自然派、だから薬は使わない。 私は医学派、だからステロイドもバンバン使う。 きっとどっちもよくなくて、日和見だろうとどっちつかずだろうと、どんな意見もバランスよく、というのがいちばんいいのだと思う。 親の趣味に、子供をつきあわせちゃいけない。 面倒でも、いろんな意見を聞いて、考えて、凝り固まらず。 子育てしてなくたって、こういう態度って大事だなと思った。
by sima-r
| 2010-01-22 11:16
| Maternity
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るい 33歳女子。
<家族> 夫 (スペハズ) 息子(ピースケ) 猫 (おひげ) 今日のピースケ
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