生活チープサイド

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ヒーリング・ミュージック

あまりにもいろいろなことが多すぎて目が回りそうな日々です。

母のための音楽について、いろいろ教えてくださったりCDを送ってくれたり、皆さんほんとありがとうございました。
そのときによって何が聴きたいか異なるので、あればあるだけ助かります。

たくさんのCDの中で母がいちばん気に入ったのは、よーちんが送ってくれたトイピアノのCDでした。
よーちんの友達が趣味で作ったというそれは、すごくきれいなメロディで、母も「これにかわいらしいアニメをつけたらいい作品になるよ」と絶賛していました。
母も子供の頃、おもちゃのピアノを持っていたそうなので、それもまた懐かしかったのかもしれません。

また、末期がんの音楽療法で「ハープ・セラピー」というのがあるのを知って、いいCDがないか探していました。
そしたらありました!

所れい Healing Harp
  
実際の末期がんの緩和ケア病棟などでも使用されているCDのようなので、これは今すぐほしい!
明日にでも聴かせたい!
しかしアマゾンでは扱ってないらしいので、明日病院の行きがけに探すしかないのか・・・。
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by sima-r | 2008-06-24 20:40 | Mother

介護と子供

今日は、病院の帰りにちょっと体力があまったので、本屋で介護の本等を探しました。
しかし、「介護」っていうと老人介護の本ばかり。
そりゃ市場的にはその方があるのだろうけれど、「消化器がん末期の場合のベッドから椅子への移動の方法」とかそういうのが知りたいんだよわたしゃ・・・。(今、心の癒しのために「ちびまるこちゃん」の再読をしてるので口調がまる子風)

でも、介護の本で知識を得ながら病室で母と寝起きしていると、腹部に負担をかけないベッドへの戻り方とか、本人が負担に思わないでいられる着替えの補助や清拭のコツがだんだんわかってきました。
あと、高熱が出た場合の対処法は、もはや看護士以上です!

この間、よっちゃんと電話で話していたとき、よっちゃんが「順番が反対」だって言ったのが心に残っています。
本当なら、自分が子供を産んでその中での経験や、子供の病気の世話で心を鍛えてから親の介護、という順番なのに、私の場合は反対だから大変そうだ、と。
私は、だからこそ逆に、自分が子供を持ったら、たぶんすごい気楽な気持ちでいられる気がします。
だって子供は希望だから。
未来だから。

その未来がない状態での介護は、本当に苦しいものです。
長く続く老人介護にはまた違った辛さがあるのだろうけれど、末期がんの介護には「明日」がないかもしれないから。
それはきれいごとで言うような「誰だって明日事故で万一ってことがあるから今日を大事に!」とかいうのとは違う、本当にそうだから。

未来があるっていうことは、どんなにそのとき大変でも、治る希望を持てるということ。
だからこそ、子供はすばらしいなあと思う。
今、母が末期がんという状態だからこそ、そう思う。
子供は宝だ、ほんとうに。
人間だけじゃなくて、どんな生き物でも植物でも。

よっちゃんは、そのあたりの機微をちゃんとわかってくれる人なので、私の長い長い愚痴にもちゃんと付き合ってくれて、そして私はまた翌日病院に出かける元気をもらったのでした。

今日は、本屋とツタヤのあとに義母が夕飯を届けに来てくれたので、義母にも長い長い愚痴(というか病院への文句)を言わせてもらいました。
そして、義母の作ってくれたおいしいブリの照り焼きと散らし寿司とほうれん草とセリとエリンギの炒め物を食べて、それでまたちょっと元気が出て、こうやって日記を書いているわけです。

さあ、これからまた眠れそうなCD焼くぞ~!
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by sima-r | 2008-06-20 22:49 | Mother

やすらぎのBGM

末期がん患者とその家族は、その命が少なくなればなるほど、未来のことを考えなくなる。
最初は来月くらいまで、そして来週くらいまで、そして数日くらいまで。

来月なにをしようね、とかどこへ行こうね、とか。
最初のうちはそういう予定をたてられる。
そしてそれが来週になり、数日先になり、そして明日、になる。

私たちは、今は3日先くらいのことくらいしかイメージできません。
たった1週間でさえ、永遠みたいに永く感じられる。
その間に、子供が生まれて育って成人してしまうような気さえする。

***

母は、あまり眠れなくなってきました。
痛みのせいもあるのですが、目をつぶると起きていても恐ろしいイメージばかりが浮かび、眠るのが怖いそうです。
音楽を聴くと少し気がまぎれるようなので、今日はツタヤでイージーリスニング系をしこたま借りてきました。

なんでもいいというわけではないので、一応試聴して、突拍子もない曲が突然入ってないかどうか確かめて借りてきたので疲れました。
映画「めがね」のサントラは本当に本当に秀逸で、どれだけかけても気にならなくて安らげてよかったのですが、さすがに飽きてきました。
この間まやねぇが病院まで差し入れてくれたおおはた雄一のアルバム「Homemade」もなかなかいい働きをしてくれていますが、それもそろそろ限界が来ました。

今日は、イージーリスニングといえばクレイダーマンだろう、と、クレイダーマンのベストとウィンダムヒルのベスト、ゴンチチの「南国音楽」、あとそのものずばり「やすらぎα波」、「休み時間」というリラクゼーションアルバム、そして映画音楽からも何か…と思い、「Always~3丁目の夕日」を借りてきました。
しかし、喫茶店バックミュージックの覇王、クレイダーマン大先生は別として、その他はときどき油断ならない曲が混じっているのです。
もうさー、ゴンチチとかアルバムにあんまり個性的な曲入れないで!
すごいテクニックがあるのはみんなわかってるんだから、病人がひたすら安らげる用のアルバムもベストで出して!お願い!

油断ならない曲(せっかく寝ていたのにびっくりして起きてしまうような曲)をこれからはじいてCDに焼いて(でもCDに焼くやり方もよくわからない)、そして明日は朝から会社、午後から病院、そのまま泊まりです。

これを読んでいる方で、もしも、お勧めのCDとかあれば教えてください。
あまり荘厳すぎなくて、聴きながら寝るといい夢が見られる系のアルバムをご存知でしたらご一報を!
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by sima-r | 2008-06-18 20:15 | Mother

母の詩集

さっき、母の詩集の略歴に使う写真と略歴本文を、装丁の方に送付してきました。

私の母は詩人なのです。
これまでに6冊の詩集を出しています。
詩人としてはけして多作ではありませんが、末期がんであることがわかる前から、7作目の詩集を出したいと母は考えていました。
3/19にがんの告知があり、それから母は必死で、辛い身体に鞭打って詩集発行の準備をしてきました。

しかし、出版社や編集、装丁の方との電話での打ち合わせが体力的にもできなくなったので、最近では私が代わってそれをやっていました。
(といっても作業としてはたいしたことではないのですが…)
昔、編集プロダクションで働いていたこと、そして芸術系の大学で文芸創作を専攻していたことが、今になって役に立ちました。
解説はプロの方に書いていただいているのですが、裏表紙に載せる略歴は私が書くことになり、母に贈る言葉をなんとかかんとか書けたと自分では思っています。
事前に母に読ませたのですが、母は「娘にこんなに誉められ、詩人冥利に尽きる!」と喜んでいました。

看護だけではなくて、こういった詩集関係の連絡や保険や引越しにまつわる事務手続、金銭的なこと、この3ヶ月でほんとうにたくさんのことをこなしました。
今もそれは続いています。
ここには書けないような面倒な事務的なこともあります。
さらに病気の勉強、介護の勉強、そして目の前には苦しむ母がいる。
夫のサポートがあっても、それはほんとうにほんとうにしんどいことです。

でも、詩集のことは(事務的なことはまだあるけれど)とりあえずはこれで材料はそろったので、あとは装丁家の方や画家の方、出版社にまかせられるようになりました。
完成した詩集だけは、絶対に母に見せたい。
そのためにできることは、みんなやりました。
何も後回しにしませんでした。
それだけは言い切れます。


だから、どうか早く詩集ができますように。
それを母といっしょに見られますように。
娘から母に贈る、最後の花束を、どうか手渡すことができますように。
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by sima-r | 2008-06-16 19:43 | Mother

違う国

昨日、病院からの帰りの電車で、思わず振り返った言葉。

「これから末期がんのオッサン二人が好きなことするっていう映画を観にいくんだ~」

顔を見ると、きれいに化粧した、アイメイクばっちりのギャルだった。
そうかそうか、見るといい。
何を期待していくのか知らないが、おまえの期待どおり思う存分に泣いて、その頑丈なアイメイクを落とすがいい。
安全なところから「かわいそうな人たち」を見下ろして、「生きる意味」とやらを見直すがいい。
言っておくが、ほんとの「末期がん」はな、おまえの観にいくその映画などくらべものにもならないんだぞ。


そして入ったスタバでは、カロリーの話題ばかりしているおばさんたち。
「どうしても取っちゃうのよね~、これだけで○カロリーでしょう~?」

そうかそうか、食べられるうちに食べるがいい。
私は、今売られているスポーツドリンクのうち、いちばんカロリーが高いものを知っている。
ゼリー系飲料のいちばんカロリーが高いものを買う。
食べられない母に、少しでもカロリーを取らせるために。
疲れて食べられない自分が、少しでもやせないために。


病院から出ると、女の人はみんなきれいに化粧してきれいな服で歩いている。
私はもうずっと、すっぴんでジャージだ。

なんだか、違う国に来てしまったようだ。
とても苦しい。
たぶん今のこの思いは、看護で疲れすぎたせいのうつ病なのだとは思う。
でもとても苦しい。
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by sima-r | 2008-06-15 12:01 | Mother

後戻りできない

大体午後2時に病院に着いて、翌日の午後2時から4時くらいの間に帰り、また翌日病院へ行くという毎日。
こんなに大変で、そして毎日こんなにがんばっているのに、どうして楽にならないんだろう。
辛い。
どんな簡単なことでもいいから、誰かに代わってほしいと思う。

今日は朝、大きな選択をした。
私はこのことを一生悔やむのかもしれないと思う。

「お母さんはこんなに娘に思われて幸せね」と言われることがよくあって、
そのたびにあいまいな気持ちになった。
幸せってなんなんだろう。
こんなに大変で、それでも私たちは幸せなんだろうか。

幸せはあの家に置いてきてしまった気がする。
もう後戻りできないのに。
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by sima-r | 2008-06-15 01:25 | Mother

球根

病院から帰って、いつも見ているサイトやブログを見る。
私の中では、1日はいま1週間くらいに感じられている。
だからなんだか1週間ぶりくらいの気持ちで見るのに、どの日記も平和にたった1日だけのことを綴っている。
私にとって、この2ヵ月半は2年半くらいの密度なのに。

時間は伸び縮みするのだな。
薄く生きようとすれば生きられてしまう。
濃く生きることが必要になることもある。
どちらがいい、というわけではなくて。


スーパーの中の携帯ショップの前を通ったとき、聴き覚えのある声がした。
小さなデッキから割れた音で聴こえてきたその曲は、THE YELLOW MONKEYの「球根」だった。
私がイエモンを好きだったころ、こんな気持ちでこの曲を聴くことになるとは思わなかった。
あの頃とはまったく違う感慨で、いまこの曲を聴いた。
夜で、明るいスーパーの館内放送がかかる中、思わず立ち止まって聴いた。


「球根」 

 髪の毛 手の平 愛の光
 <中略>

 死ぬか生きるかそれだけのこと

 世界はコナゴナになった
 でも希望の水を僕はまいて

 身体で身体を強く結びました
 永遠の中に生命のスタッカート
 土の中で待て命の球根よ
 魂にさあ根を増やして
 咲け....花
 

この曲は、たぶんクロマニの「エイトビート」と同じくらい、今の私の気持ちを映していると思う。
家に帰って、ひさびさにアルバムを取り出して聴いた。
イエモンのアルバム、全部売ったのにこれだけまだ持っていた。
アルバム自体はそう好きではないのに、なぜかとってあった。

ありがとう10年前の私。
10年後のいま、私はこんな風にこの曲を聴いているよ。
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by sima-r | 2008-06-12 19:46 | Mother

恩寵の時間

母の病室に、姉と交代で泊まるようになって6日が過ぎました。
私は、腹水に効くという民間療法の唐胡麻の皮を剥きすぎて、両親指が腫れあがり38度の熱が出たりしました。
(今も親指が使えないので、携帯メールは人差し指打ちです!ただでさえ苦手なのに!)
母の現在の病状は、腹膜炎を経て敗血症と呼ばれる症状となっています。
40度近い高熱が毎日出ては下がり、というくりかえしです。
その熱で、残り少ない体力が奪われていくような気がして恐ろしいです。

それでも、病院に泊まれるようになってから、私の気持ちはほんとうに安定しました。
母をひとりにさせないと誓ったのに、入院したら面会時間後は帰らないといけない。
それがほんとうに、ほんとうに私たちは辛かったのだなと改めて思いました。

熱が下がったあと、少し話ができる時間があります。
その時間が、ほんとうに貴重です。
それは、いっしょに起居していないと得られない、恩寵のような時間です。

たいせつな話をたくさんしました。
ささやかなこと、後悔していたこと、楽しいこと。
ふつうの家族が、あと20年間かけて話すこと。


多くは望みません。
こういう時間が、少しでも長く持てますように。
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by sima-r | 2008-06-10 22:38 | Mother

ほんとうのしあわせ

昨日は、ほんとうにいろんなことがありました。
絶望の底を見て、そして今、気持ちはとても安定しています。

母は、家には帰れなくなりました。
ホスピスにうつることもできませんでした。
たぶんあと数日、それが私たちに残された時間です。

いろいろなことを考えて、往診の先生の力添えもあり、だから私たちは、私たちの小さな家を、母の個室につくることにしました。
病院の個室で私たちも一緒に眠り、これからずっとずっと、母と一緒にいようと思います。


この間、「幸福ってどんなことをいうか」と、友人が日記で書いていて、それ以来、私はずっとそれについて考えていました。
そして、私にとって幸福とは、「大好きな人に大好きと言えること」だと思いました。
私は長く母と不和だったから、意地をはって、母に大好きと言えないできたので。
だから私は今、たくさんたくさん母に大好きと言っています。
たくさんの「ごめんなさい」と、「ありがとう」と、「大好き」を、母にまだ伝えることができる。
私はほんとうに幸せです。

これからしばらくは、母との時間を大事にしたいので、しばらく更新はしません。
もうすぐタクシーが病院に着きます。
母の庭の花も鉢植えで連れてきました。
これからみんなで、幸せに暮らすのです。
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by sima-r | 2008-06-05 11:58 | Mother

祈り、折り鶴

午前中、事務処理をする。
高額療養費や銀行の手続き、株を売り、猫砂を買い、たまった書類を整理する。
途中、不安で堪えられなくなり義母に電話。
ひたすら辛い。

午後病院に着くと、母の熱は下がったとのこと。
少し体調も良さそうで心が舞い上がる。
屋上でメイ嬢と介護保険のケアマネージャーさんに電話。
ケアマネさんに、介護ベッドやポータブルトイレ、車椅子のことを相談。
明朝に母宅で詳しく聞くことにした。

今日撮ったCTの結果が知りたく、夜8時半までF医師を待ち説明を受ける。
炎症反応は依然として高く、予断は許さない状況とのこと。
不安になり病室に戻ると、母はガタガタと震え38・3度の熱。
電気毛布を最強にして、姉と二人で母の震えがおさまるまで寄り添う。

友人ちまが、仕事中なのに折り鶴を折ってくれた。
みんなが祈ってくれた。
でもまだ足りない。
まだまだ祈っていてください。
私は休まないから、どうかみなさん、ずっと祈っていてください。
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by sima-r | 2008-06-03 22:01 | Mother



日々思うこと。
るい 33歳女子。
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今日のピースケ
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