生活チープサイド

クロマニヨンズ「Oi! Unbobo」ツアー in 日比谷野音

クロマニヨンズ、「Oi! Unbobo」ツアー in 日比谷野音、行ってきました。

震災が起きて、楽しみにするのがいけないような気になってた。
3月10日まで思い描いてた未来はもうなくなってしまって、全然違う世界に放り込まれたような気がしてた。

4月から仕事復帰するから、3月末までぎっしり詰め込んだ楽しい予定。
ピースケの保育園の準備、仕事復帰への不安。
いろいろ悩んだりしていたのに、今となってはかわいらしい他愛のない悩みだったななんて思う。
11日以降の予定は、全部パーになった。
遊んだりする気になれず、だから、最初は4月10日の野音ってほんとにやるの?って、何度も公式を確認したりしてた。

でも、ジャンゴバンゴでのヒロトの言葉を聞いて目が覚めた。
そうだ、世界を壊してるのは、私自身だったのかもしれないなって。

東北の復興には時間がかかるだろう。
放射能の問題だって、きっと何十年もかかる。
これまでだって、未来に不安はいつもあった。
でも、そんなのと比べものにならないほど、今回のことで損なわれたものは大きい。
日本人全員の生き方が変わってしまって、もうこれまで描いてた未来なんてどこにもなくなった。
世界は、壊れてしまったんだって思ってた。

でも違うんだ。
世界は壊れてないって、ヒロトは言う。
違う、ほんとうは壊れてる。
損なわれたものは永遠に帰ってなんか来ない。
でも、ヒロトが世界は壊れてないって言う意味は、大変な思いをしている人たちに送るエールなんだって思った。

世界をこれ以上壊さないように、大事なものがなくなってしまわないように、被害にあわなかった自分たちは、世界を守るために闘っているよって。
ちゃんとあなたたちが帰ってこられるように、安心できる場所をとっておくよって。

それは、闘いなんだ。
被災した人たちみたいに、愛する人や住む場所を失ったわけじゃない。
寒さや不安と闘ってるわけじゃない。
日常を、未来を、消えそうになった火を、灯しておくための闘いなんだ。

被災地でボランティアをしたり、募金をしたり、いろんな支援のかたちがある。
でも、社会というこの大きな大きな生き物を、死なさないようにすることだって支援だ。
これまでと同じように仕事して、ものを消費して、社会の役割を果たすこと。
それは、たくさんの人手がないとできないこと。
みんながやらないとならないこと。
そういう人がいなければ、ボランティアだって動けないんだ。

そんなことを、私はヒロトの言葉から感じた。
いつもとおんなじようにやるんだよ。
ガンガン稼いで、そして、少しでもさ、分け合えたらいいと思います。
私もそう思う。

***

前置きが長くなったけれど、そんな思いで参戦した日比谷なのでした。
一緒に行ったのは、かつて野音でブルハを見ているかよこさん。
クロマニヨンズは初めてで、とても楽しみにしてくれていたので嬉しかった。

早めに着いて、お茶でもしようかって日比谷公園の前で地図を見てたら、ギターの音がして思わず足が跳ね上がる私たち。
会場の周りをうろうろして、まだ時間はたっぷりあるので公園内の店でお茶(というか飲んでいた)ら、遠くからものすごくかっこいい音が!!!
リハやってるよギャー!と思って、ドリンクも残したまま会場前へ。
気ばかり急いて、すごい早歩きの私たち。
しかし、ほんとやばいくらい全部聴こえるんだな、野音おいしいなあ~。

会場前には、たくさんの革ジャン。
子連れの方も多くて、いいなあって思った。
屋台とかも出てるし、なんだかお祭りっぽくて楽しいわ~。

開場が始まって、立ち見まで埋まってるのを見てわくわくする。
ステージには豆電球を雨みたいにつりさげた電飾が準備してある。
客席の真ん中には、大きな白いバルーン。
ああ、楽しみ!!
席は、Bのいちばん後ろの列のマーシー寄り。
すごい近くではないけど、通路際だったし悪くはなかったかな。

前説が始まって、ステージの左前方に立ててあったウンボボの旗をスタッフさん数人でステージの後ろに高々と掲げる。
掲げた後、スタッフさん達が「ウホウホ!」って感じにポーズをちょっとつけてたのがかわいかった。
もくもくとスモークがたかれて、そして、ザ・クロマニヨンズ登場!!!!

ヒロトは開口一番、「会いたかったぞ!」って。
「昨日でも明日でもなくて、今日会いたかったぞ!」って。

セトリは大体これまで通りで、変わるところはムーンベイビーと土星。
柏では聴けなかった新曲2曲が聴けて嬉しかった。
ひそかに、日清のCM曲やってくれたりして・・とか思っていたけど、そういうスペシャルはなにもなく。
でも、それだけに、いつもとおんなじ彼らの曲が、すごくしみた。

こんな、こんなに、「生きる」ことを、ずっとずっと彼らは歌っていてくれたんだなあ。

ただ生きる、生きてやる。
生きてるうち、できることはなんでも。
もう凍えない、もう辛くない。
明日は今日よりもあたたかくなればいい。
人類はいつでもOK。
はじめから全開で、行けるとこまで。
生きようとする僕の心が
いきているオレ今日も。

どの歌詞も、これまで聴き逃してたんじゃないか?って思うくらい、すごく際立って聴こえた。
なんか、ほんとにじんとした。
優しいぞ人間は、なんて特に。

途中、雨みたいに連なっていたステージの豆電球が灯されて、星みたいだった。
満月みたいなバルーンが会場の上に浮かんで、さらにその上には本物の三日月がかかっていた。
公園の周りのビルは、ほとんどが電気が消えている。
待っている間は肌寒いくらいだったのに、始まってからは火照った体にちょうどいい涼しさ。

ヒロトは、ジャンゴバンゴでしゃべったようなことは何にも言わなかった。
言わなくてよかった。
ただ、1曲が終わるたびに「ありがとう!」って言ってた。
あと、チンコの位置を宣言してから直していたな…。
「ちちちちーん」とか胸押さえて「ぱぱぱぱーい」とか、頭の上で手をくるくるして「ぱぱぱぱぁ~」とか。
そう、ほんとに「いつもとおんなじ」ヒロト。
いつもとおんなじに、優しいヒロトだった。

マーシーは、普段ヒロトスキー的にあんまりマーシーを見ることができないのだけど(すみません…)、すごく気合いが入っていた。
グリセリンクイーンの時なんて、ちょっと目を奪われるほどだった。
ふだんあんなに足とか上げていたっけ…(あげてたらすみません!)
生きてるうちできることはなんでもやろうって、思ってるのかなって思った。

南南西で、やっと鼓笛隊を見られて嬉しかった。
カツジが先頭で小太鼓?を叩きながら出てきて、ヒロトが大太鼓をおサルのようにドンドン叩く。
みんな直立して、並んで一緒に歌ってる。
柏では見られなかったから嬉しい~。

終わって、かよこさんとごはん食べて、ずっと話していた。
クロマニヨンズの良さをちゃんとわかってくれて、すごく良かったって言ってくれた。
ブルーハーツから、やっとつながったって。
形は変わっても、ずっと同じことをやり続けている彼らを、ちゃんとわかってくれて嬉しかった。

いつもとおんなじに、彼らはこれからも音楽をやっていくんだろう。
そうやって、世界を守っているんだろう。
私も、いつもとおんなじにすごそう。
情報に踊らされることなく、守るべきものを守り、子供といっしょに笑っていよう。
自分より辛い人をいつでも助けられるように、自分の足場を整えていよう。
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by sima-r | 2011-04-12 15:54 | クロマニヨンズ!
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